もちろんネタ要素を狙いすぎて、視聴者が冷めてしまうという最悪の展開も考えられる。そうならないようにさじ加減が難しいのも事実だ。
「『大病院占拠』は当初、アクションがチープだということで嘲笑の対象になっていたものの、公式ツイッターがイジり始めるなどして、“ネタドラマ”として楽しまれるようになったという流れです。これをちょうどいい塩梅で、狙ってできるようになるのがベストですよね。
単純にチープなだけだとクソミソに言われて終わってしまいますし、悪ノリがすぎると視聴者もシラケる。視聴者にウケるドラマを作るには、ネタに対する絶妙なチューニングが重要でしょう。もはや地上波ドラマでお金をかけてアクションシーンを撮るのは不可能に近いのだから、いかにして“ネタドラマ”としてのクオリティーを高めていくかを考えるのも、一つの手ではありますね」(同)
グローバル化するエンタメ界で、日本の“ネタドラマ”が世界で愛される未来もある……のか?