REIT投資のメリットとは?デメリットも要確認!

(写真=Teerawit Chankowet/Shutterstock.com)

メリット1 換金性が高い

REITへ投資するメリットは先に触れた「少額からの投資」「分散投資」以外にも多くあります。

まずは従来の不動産投資よりも換金性が高いところです。物件そのものを売買する不動産投資の場合、買ってくれる人がいなければ売ることができません。その一方、REITは証券取引所で取引されるため、売りたいときにすぐに売ることができます。

メリット2 分配金が高い

「分配金」が高いところもメリットの一つです。REITはさまざまな不動産に分散投資しているため、1つの物件から賃料が入らなくても、他の物件の賃料で取り返せます。加えて、物件を借りる人がいれば継続して賃料が入るのです。

REITの分配金が高い理由には、税制面での優遇があることも大きいです。REITは不動産投資のみを目的として作られた法人です。一般の事業会社と違い、他に利益が出る事業をしておらず、税制で優遇されています。

ただし、法人税が免除される代わりに「当期利益の90%超を投資家に分配」することが条件になっています。REITは売却益を狙わずとも、分配金目的で長期保有するのもよいでしょう。

デメリット1 上場廃止の可能性がある

反対にデメリットがあることも覚えておきましょう。まずは上場廃止の可能性です。株式なども同様ですが、上場基準を満たさなくなれば上場廃止になることもあります。

また、他の投資法人との合併で上場廃止する場合もあります。上場廃止が決定したら、売りたいときに売れず、換金しにくくなるかもしれません。

デメリット2 投資先の不動産価格の影響を受ける

投資している不動産の賃料低下リスクもあります。REITがいくら分散投資しているといっても、ほぼすべての不動産の価値が下がっている状態だと、分配金にも影響を受けることになるでしょう。

そのため、日ごろから不動産関連のニュースもチェックしておくことをおすすめします。大きな災害があったときは、不動産の急激な値下がりが予想されますので注意が必要です。

どのREITに投資する?始めやすい商品を探してみよう

(写真=SvetaZi/Shutterstock.com)

約60銘柄のREITを投資対象別に分類すると、「オフィスビル特化型」「住居特化型」「商業施設特化型」「物流施設特化型」「ホテル特化型」に分かれます。そして、これらを合わせた「複合型REIT」「総合型REIT」というものもあります。

その中で、20万円未満で購入できるREIT銘柄は40銘柄です(2018年6月現在。手数料などは除く)。数千万円、数億円かかることもある一般の不動産投資と比べて、REITが安価に始められる投資だということが分かります。

具体的な銘柄の選び方としては、そのREITが保有(投資)している不動産から選ぶという方法があります。日本取引所グループのサイトでは、REIT全銘柄が一覧化されており、投資法人ウェブサイトへのリンクも貼られています。

各サイトのポートフォリオでは、投資先の不動産の住所や取得価額まで詳しく見ることができるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

日本取引所グループ REIT銘柄一覧

長期保有を考えているなら、分配金利回りから銘柄を選ぶのもいいかもしれません。分配金については、各投資法人のサイトにあるIR情報からも確認ができます。

REITは10万円程度の資金からスタートできるため、そこまで投資にお金が回せない人でも始めやすいのが特徴です。不動産投資に興味はあるものの、多額の投資資金は用意できないという人は、REITを検討してみてはいかがでしょうか。

文・たじりひろこ(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

10万円程度からスタートできるのが魅力の不動産投資信託「REIT」について紹介。売買はいつでもできるのか、分配金はあるのか、などの気になる情報をお届けします。

【こちらの記事もおすすめ】
1万円から始められる投資があるって、知っていますか?
あなたの資産運用リスク許容度がわかる10のチェックリスト
買い物ついでにプチ資産運用 「おつり投資」「ポイント投資」って?
寄付だけじゃない!クラウドファンディング2つの「新しい形」
何から始めたらいい?投資のはじめの第一歩

※当サイトの情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いかねます。