物語は、世界的に有名なレジェ・ワインガイドの創設者であり著者、そして、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェが東京の自宅で息を引き取るところから展開。9歳の時に両親が離婚して以来、アレクサンドルに会っていなかった一人娘のカミーユ(ジェフリエ)は、専門家が世界一のワインコレクションと評する彼が残した膨大なワインコレクションを相続するためには、アレクサンドルの弟子・一青との対決に勝つことが条件だと知る。アレクサンドルの遺書には「一青は“魂の息子”」と記されているが、果たしてアレクサンドルと一青の関係とは──。複雑な家族関係、相続、そしてワインへの愛が、2人の若者を宿命の対決へと導いていく。