同日午後8:00からは、主演の山下をはじめ、共演者、脚本家、プロデューサーたちが上映会前のレッドカーペットに登場。大歓声の中、山下は長期の撮影を共にし、いまだに2日に1回程度はメッセージのやりとりをするという共演者や製作陣とにこやかにレッドカーペットを歩き、サインを求める多数のファンに快く応じていた。
そして、本作の第1・2話の上映会後には、Q&Aセッションが行われた。もともと原作のファンだったという山下は、作品について「原作では男性のキャラクターを女性に置き換えた点がとても斬新だし、ワインを通して人間を学んでいくというストーリーに、僕自身、とてもひかれました」と語り、作品の題材となっているワインに関しては、「ワインは知れば知るほど分からなくなる。奥が深い点が魅力だと思います。フランスで撮影中にワインと恋に落ちて、日本に帰ってきてすぐにワインセラーを買いました」と、プライベートでもワインを楽しむようになったことを明かした。
また、作品内で山下が扮(ふん)する一青と莫大な遺産を懸けて対決に挑むカミーユを演じたフルール・ジェフリエは、仏・英・日の多言語での撮影に「母国語ではない言語で演じることは、一見制約が増えるように思えて、実はその分、可能性が広がると考えています。多言語で演じることで、声もリズムもイントネーションも変わるし、演技の幅が広がって新しい自分の可能性が見えたように感じました」と振り返り、それを受けて山下が「本当に世界を広げてくれた作品だと思います。そして何より、言語もカルチャーも違う出演者やスタッフが一つの目的に向かっていく過程が本当に楽しかったですし、一生忘れられない、僕の人生にとって大切な時間になりました」と熱い思いを口にすると、満席の会場から拍手の渦が巻き起こった。