「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」のファウンダー・志村真介氏は、「『目を使わないからこそ、できる』全盲のFBI特別捜査官・皆実広見は、なぜ事件を次々に解決できるのか。一つは目を使わないことで、視覚以外(触覚、聴覚、嗅覚、味覚)を拡張させ、感覚を研ぎ澄ませていること。さらにはそれに加え、類まれなる集中力、記憶力、分析力があり、豊かな感覚とシャープな理性を駆使しているからです。でも、決してスーパーマンではなく、できないこともたくさんある。自分の不足しているところは、他者に助けを求めることができる。人の力が合わさることでできるが増えていく。これが事件を解決する大きな要素なのではないでしょうか。このドラマは今の世の中に最も必要なメッセージが含まれているように思えてきます」と思いを伝える。

 そして、「撮影が始まる前、福山さんは制作チームの皆さんと一緒に、皆実の役作りのために東京・竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム『対話の森』にお越しになり、『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』を体験されました。今や、『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』のスタッフ(視覚障碍者)たちも皆実が自分たちの仲間になったのではと言うくらいです。テレビでご覧になり、皆実の視覚以外の感覚が拡張した状態を皆さまも感じていただき、そして皆実を体験できる『ラストマン・イン・ザ・ダークへ』へ、どうぞお越しくださいませ」とメッセージを寄せている。