「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、視覚障碍者の案内により、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、視覚以外のさまざまな感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテインメント。1988年にドイツの哲学博士、アンドレアス・ハイネッケ氏の発案によって生まれた。これまで世界47カ国以上で開催され、900万人を超える人々が体験し、日本では99年11月の初開催以降、これまで24万人以上が体験している。

 本作の撮影にあたり、主人公の皆実を演じる福山をはじめ、監督、撮影チームが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験。ドラマの撮影現場には「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のスタッフが立ち合っている。クランクイン前は、福山の提案で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のスタッフと細かい所作を練習。撮影時は全現場に同行してもらい、深部にわたりコミュニケーションを続けている。

 コラボイベントとして開催される「ラストマン・イン・ザ・ダーク」は、ドラマの放送スタート日である4月23日から、東京・竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で開催。暗闇の中に皆実たちが生活しているセットがあり、8人1組で入室。視覚障碍者の案内の下、ドラマに登場するアイテムを駆使し、目を使わない状態でのコミュニケーションを通じて、皆実の世界を知ることができる。

 ドラマの編成プロデュースを手掛ける東仲恵吾氏は、「今作の制作が決まり、脚本に取り掛かる前に最初に体験しに行ったのが『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』のイベントでした。そこで、つかの間ですが、目が見えない世界に入った時に、恐怖よりも視覚以外のほかの感覚が研ぎ澄まされていく感覚を抱きました。そして、アテンドしてくださった方や一緒に体験した人が暗闇の中で発する声が、とても心強いと感じました。この体験をしたことで、今作の大きな骨格を決めることができました」と説明し、「今回、ドラマをご覧になる方にも、少しだけですが福山雅治さん演じる皆実の過ごしている世界を感じていただけるイベントが開催できることになりました。体験していただいたら、ドラマをより楽しんでいただけると思います。ぜひご体験ください」とコメント。