業界内に乃木坂ファンが多い?
「まず、業界内に乃木坂ファンが多いことが挙げられます。久保が『左様なら今晩は』にキャスティングされた背景には、脚本・監督を務める高橋名月氏の猛プッシュがあったといいます。高橋氏は1996年生まれの若手クリエイター。高校在学中に執筆した『正しいバスの見分けかた』で、第14回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編の部グランプリを映画祭史上最年少の18歳で受賞。翌年、自身でメガホンを取り、中条あやみ主演で映像化した手腕を持っています。ほかの監督作にドラマ『メンタル強め美女白川さん』(テレビ東京系)があります。
高橋氏は『左様なら今晩は』初日の舞台挨拶で『乃木坂46の27thシングル<ごめんねFingers crossed>の個人PVを見ていて、久保さんの演技がすごくナチュラルだし、すっと通り抜けない、引っかかるところがある、とても素敵な女優さんだなと思っていた』と絶賛していました。この個人PVは、シングル付属の特典映像として収録されているものです。『Seventeen』モデルの出口夏希(2022年夏に卒業)と“友達同士”として共演していますが、その自然体の演技に高橋氏は惹かれたのでしょう」(芸能ライター)
シングルごとに全メンバー1人ずつ撮影する個人PV。歌やダンスだけでなくショートドラマもあり、それぞれの魅力が凝縮されている。また、個人PVは作品を手がけた若手クリエイターの育成の場でもあるため、そのクリエイターがのちに楽曲のMVを手がけたり、さらには映像の分野で活躍したりするなど、再びグループを下支えするという良い循環を作り出している。