「模型飛行機を飛ばしたい→人力飛行機を作りたい→仲間と作った飛行機を飛ばしたい→飛行機で飛びたい→飛行機の部品を作りたい」と、ちょっとずつ変化してきた舞ちゃん(福原遥)の飛行機への夢が、最終週前に「空飛ぶクルマを見てみたい」まできました。

 パイロットとして舞いあがるとばかり思っていた舞ちゃんが、地上でどっしりと落ち着いて、ネジを作ったり会社を経営したりする姿に「それでいいの?」と不思議だったけれど、もしかして舞ちゃんは、遠くの人と近くの人を繋げるための「翼作り」がしたいだけなのかなあと思えてきました。人と人を繋げたいだけなので、手段は飛行機でも別のものでもいいし、自分はその手助けになれれば飛行機に直接関わらなくても満足、という。もっと「私が飛びます!」って前に出ちゃえばいいのにー、とも思うけれども、こんなふうに誰かの幸せを後ろから見て「よかった」と笑える主人公も、それはそれでいいかも……と思ったら、最終週予告で、コックピットに座ってるっぽい舞ちゃんが出てきたので「あなたが飛ぶの?!」とびっくりしました。つくづく、先が読めない朝ドラと主人公ですね。