えんがちょの使い方は?
えんがちょの使い方(やり方)①穢れを拒否するため
やり方その1、「汚いもの」=「穢れ」に触れた人がいた時に、それが自分に近寄ってこないよう示すのが「えんがちょ」です。言い換えれば「穢れはこっちくんな!」ですが、やんわり言えば「穢れから守られたいんです」という意味合いで「えんがちょ」を用います。
この使い方をする際に気を付けたいのは、「それが本当に穢れなのか?」そして「不注意で穢れに触れてしまったなら助けることもすること」です。「穢れ」は個人の価値観に基づく場合もありますが、基本は「死に関したもの」「糞尿・吐瀉物」「泥・土などの汚れ」でしょう。「助けるやり方」については以下にご紹介します。
えんがちょの使い方(やり方)②穢れの縁を切った!するまでが順序
やり方その2です。「えんがちょ」を行うにおいて、人数は最低でも3人必要になります。1人は「穢れに触れた人」、もう1人は「えんがちょする人」、そして最後の1人は「えんがちょされた穢れを切ったする(無くす)人」です。
まず、Aさんが汚いものに触れてしまいます。そして、その人に対してBさんが「えんがちょ」します。そこに、Cさんが「縁切った」と言いながら手でハサミで切った仕草をします。これで、Aさんは穢れから解放され、誰かが誰かを穢れものとして避ける事態が無くなりました。
不注意で汚いものに触れてしまった場合、その当人が一番ツラいわけです。そんな中で他の人から「えんがちょ」ばっかりされて避けられたらどうでしょう?さらにツラいはずです。そのため、ただ「えんがちょ」するだけでは気の毒な話になります。「えんがちょ」するなら、不注意で穢れに触れた人もちゃんと助けましょう。
えんがちょの使い方(やり方)③千と千尋の神隠しでは千尋や坊ねずみが使う
やり方その3は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」でのやり方です。千と千尋の神隠しでは、千尋や坊ねずみが「えんがちょ」するシーンが有名です。千尋も坊ねずみも、「えんがちょ」により大変なことにならずに済みました。
「千と千尋の神隠し見たけど・・そんなシーンあった?」と言う方も少なくないようですが、「えんがちょ」をその当時から知っていた人からすると「あ、えんがちょだ」と記憶に残りやすかったようです。また、千と千尋の神隠しの影響で、えんがちょのやり方が今の人にも知られている可能性もあります。
「えんがちょ」のやり方や言葉自体を知らない人も出てくるであろう時代ですので、千と千尋の神隠しを見て「えんがちょ」の存在ややり方を知るキッカケにするのも良いでしょう。ただ、やり方や言い方は千と千尋の神隠しに沿わない場合(方言)もあります。SNSを見る限りでは、指交差のやり方が多い印象です。
えんがちょの地域による違いは?
えんがちょの地域による違い①方言がある
「えんがちょ」の言い方は、地域で違います。つまり、方言があるのです。方言により、「えんがちょ」の言葉とは全く違う言葉になっていることもあります。「え?何のこと?」と思っていたら、「なんだ、えんがちょのことか」となることもあるでしょう。そのくらい、方言によって言い方が異なる場合があります。
えんがちょの地域による違い②方言での言い方は様々
東京は「エッピー」横浜は「エンピ」神戸は「ミッキ」、神奈川は「えんがちょ切った!鍵締めた!」「がっちょーん」「ガッキンバリア」の3種類があるそうです。佐賀は「ブッチ、バリヤ」福岡は「がっぴ」福島は「バーリ」や「けーがれっ」、広島は「ぶりっきゅー」埼玉は「ぎっちょ」や「バリア」です。
名古屋は「やめち」「めんき」「ガーチョ」「メーンキ」「イーンキ」とバリエーション豊富です。大阪は「でん、ぎっちょ」「べべんじょ、かんじょ、鍵しめた」「ギッチョ、べべんじょ鍵かった」と言葉長めです。青森は「ピースバリア」北海道は「ビッキ」「ピッコロ」札幌は「えった、ちーんき」「エッタ、ギム」です。
現地の人からは「えー?そんな言い方しないけど」なんて声も上がるかと思いますが、方言的には「えんがちょ」をそのような言い方にするとされます。また、上記にない他の地域では、単に「えんがちょ」と呼んでいるようです。しかしながら、現代では全国的に「えんがちょ」かもしれません。
えんがちょの地域による違い③なぜ方言があるのか?
「えんがちょ」に似た意味で用いられるものに「バリヤ」がありますが、これは鉄人28号やウルトラマンの影響を受けたものです。そもそも「えんがちょ」と「バリヤ」には使い方の違いがありますが、子供たちの中では、どちらも「受けたくないものを拒否する」意味で用いられるようになったとされます。
地域で「えんがちょ」の言い方に違いがある理由は定かになりませんが、かつて現都道府県が1つ1つの国であった頃に、それぞれで発展した文化が関係している可能性はあります。全国的には「えんがちょ」ですが、なんとなく可愛い・面白い響きの方言もあるので、何だか言いたくなってしまう方もいるのではないでしょうか。
えんがちょは穢れを拒否する言葉!ただし使い方には気を付けよう!
今回は、穢れが自分に付かないよう拒否する意味を持つおまじない的な言葉「えんがちょ」についてご紹介しました。誰かが「穢れ」に触れた時に、自分に穢れが付かないよう「穢れに触れた人」に対して「えんがちょ」をするわけですが、それだけでは「寄ってくるな」という悪意になってしまいます。
自分を守るだけでなく、穢れに触れてしまった人を助けるために「切った」の動作もちゃんと行いましょう。ただし、その人が「不注意で穢れに触れてしまったなら」です。故意的に触れるのはちょっと違うので、「えんがちょ」もせずに避けた方が良いとも言えます。また、何でもかんでも「えんがちょ」するのもやめましょう。
昔からある「えんがちょ」ですが、現代は千と千尋の神隠しによる影響が強いとされています。誰かを傷付けるような間違った使い方をせずに、あくまで「穢れのものを見た時にその穢れから自分を守る」あるいは「みんなを穢れの不安や不快さから切ったする(解放する)」ために使用してください。
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