会見ではまず、「season6」の“進化”が話題に上がり、井ノ原が「一般的に役柄は成長しないことが多いですが、『特捜9』では新しいメンバーが入ったり、家族のシチュエーションが変わったりして、年々キャラクターも成長してきた気がします。今年もさまざまな状況の変化があるので、昨年とはまた違った浅輪直樹をお届けできると思います」と堂々と宣言し、「新型コロナウイルスの影響で近年はみんなで食事に行くこともできなかったのですが、その分、お芝居は密にやってきたつもりで、もはや家族みたいな間柄になってきました。お互いの好き嫌いも把握している間柄です。だから、みんなの差し入れも楽しみなんですよね。今日はマイマイ(深川)が差し入れしてくれたワッフルがおいしかったですし、昨日は羽田さんがみんなにお茶をいれてくれました。僕も先日、津田寛治さんが『世界一うまい!』と絶賛していたコーヒーを用意したんですよ」と撮影現場の雰囲気を明かした。

 羽田も「17年間を共にした仲間とまた再会できて、家族のもとに帰ってきたような気持ちです。一番心がホッとする場所は、この『特捜9』の現場だなとあらためて感じています。今年は、“老舗”でありながらも新しく変化していこうという約束のもとに脚本や映像も進化。キャラクターも色濃く描かれ、作品が新しくなったことを実感しています」とシリーズの成長を強調した。

 ベテラン刑事の青柳を演じる吹越は「毎シーズン、靴下にはこだわっていて衣装さんにいろいろなパターンを用意してもらうのですが、今回はシルバーが入っています。非常に細かい話をすると、スーツは昨年と同じものなのですが、今年はパンツの裾を2cm伸ばしてもらったんです。若い頃は膝を折った時に必ず、(パンツの裾と靴下の間の)“絶対領域”が見えるようにしていたのですが、今回は座った時にちょうど靴下が見えるぐらいにしています」と自身の衣装の靴下の微妙な変化を打ち明けた。