みなさんは、忘れられないデートがありますか?
今回は実際にあった「デート珍事件」についてfuelle編集部が取材しました。

実質的に彼氏彼女である事を暗黙に了解しているつもりだった私

20代半ばの頃、仲の良かった女ともだちと週に1度くらいの頻度で電話していた。知り合ったのは半年ほど前で、話は合うし、かわいいと思ったので、なんとかして距離を縮めたいなと思い、その他数人のともだちと会う何回かの機会の中で、電話番号を交換した。

当時、私は大阪から名古屋へ転勤して半年の頃。名古屋と大阪なので遠距離というほどではないが、頻繁に会うには遠い距離。元よりこちらは彼女も無く独り身。相手は最近彼氏と上手くいかなくて別れたばかり。

そんな間柄で、互いの悩み事や他愛もない事など、心を許して話し合った。どちらからも「付き合おう」とか「付き合ってください」などのいわゆる告白はしていないけれど、「次はいつ会える?」「早く会いたいね」など率直に言い合う仲なので、実質的にはもう彼氏彼女である事を暗黙に了解しているつもりだった。

そんな状態でやがて夏季休暇に入り、大阪に帰省する事になった。当然この機会に会わない手はない。久しぶりにして貴重な逢瀬を、どこでどう過ごすか。最初の出会いの場にも居た複数の友人たちにも助言をもらい、つまりはいたって平凡な遊園地でのデートとなった。