なおこの「ポットホール問題」という課題を解決すべく、世界各地ではさまざまなサービスが生まれつつある。例えば、日本ではアーバンエックステクノロジーズが開発している道路点検AI「RoadManager」がそのひとつだ。

 同サービスには東京大学の研究成果が用いられたアルゴリズムが活用されており、スマートホンやドライブレコーダーから道路の損傷画像を検出し管理者に通知する仕組み。従来、目視に頼っていた点検作業を安価に自動化できるということで、多くの自治体で採用が進んでいるという。

 世界に目を向ければ、ドローンや3Dプリンター、またバクテリアを使った補修方法の開発や、道路自体をIoT化し補修が必要になったら通知を行う技術、また自治体だけ頼らず暗号通貨×コミュニティファンディングで問題解決を模索しようとする動きなども登場している。

 ポットホール問題は道路の老朽化が進めば進むほど深刻になるとされている。北海道のインフラ寿命を延ばし、“春のリスク”を低減させるような画期的な方法が取り入れられていくことに期待したい。