連続ドラマW-30『ながたんと青と -いちかの料理帖-』が、3月24日(金) 午後11時よりWOWOWで放送・配信される。このたび、主人公の料理人・桑乃木いち日(くわのき・いちか)役の門脇麦と、いち日と政略結婚をする15歳年下の夫・山口周(やまぐち・あまね)役の作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)のインタビューが到着した。

原作は、月刊漫画雑誌「Kiss」で連載中の磯谷友紀の同名漫画。戦後間もない京都を舞台に、年の差夫婦が料亭再建に奮闘する中で絆を育んでいくさまを描くグルメラブストーリーだ。全10話の監督を、映画『サマーフィルムにのって』で長編映画デビューした新鋭・松本壮史、脚本をドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』の川﨑いづみと、第2回WOWOW 新人シナリオ大賞で優秀賞を受賞した弓削勇が務める。

また、完成披露試写会の模様が3月18日(土) 午後2時よりWOWOW公式Twitterで生配信されることが決定。門脇と作間、松本監督が撮影時のエピソードをたっぷりと語る予定だ。

以下、門脇と作間のツーショットインタビューをお届けする。

門脇麦「またいい作品を作っていきたいなと思える人と出会えたことがすごくうれしい」

――お2人は今作が初共演ですが、お互いの印象を教えてください。

門脇 初めて作間くんとお会いしたのは本読みの時。漫画のビジュアルにそっくりすぎて「まんまじゃん!」と思って(笑)、作間くんにもそう伝えました。ビジュアルは原作そのものですが、撮影を重ねるごとに顔がどんどん変わって行って。いろんなことを吸収する力が素晴らしい人で、その様子を間近で見られたことが幸せでした。最初はあまり笑ったりおしゃべりしたりするタイプじゃないのかなと思っていたのですが、実はすごくゲラで、オタク気質で少年の部分もあって。今となっては親近感、親しみしかないです。

門脇麦×HiHi Jets作間龍斗『ながたんと青と』ツーショットインタビュー公開
(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)

作間 最初はやはり「すごい人と共演することになったな」と、本読みの時もとても緊張していたのですが、門脇さんが部屋に入ってきた時の雰囲気で「絶対フランクな人だな、いける!」と思いました(笑)。でも、初めてカメラの前に立った時に「やっぱりすごい人だ!」と改めて感じましたね。イメージ通りしっかりした方ではありますが抜けているところもあって、そこに親近感を持てました。門脇さんご自身も現場全体も温かい雰囲気だったので、少しずつ緊張もとけて、最終的にはとても安心していました。

――原作と台本を読まれての感想を教えてください。

門脇 初めて台本を読んだ時、漫画の世界観と全く変わらずに読むことができて「これはおもしろくなりそうだな」と思いました。物語の舞台は、まだ女性が働いたり老舗料亭の調理場に立ったりすることが難しい戦後間もない京都。いち日は旦那さんを戦争で亡くしてもいますが、全体のテイストはポップな印象を受けたので、暗くなりすぎず、コミカルなシーンはきちんとコミカルにやるなど、メリハリを意識しました。

作間 原作が大好きで今も最新刊が出たらすぐに買っていて。2人の行く末をずっと描き続けて欲しいと思って読んでいますが、まだ原作が続いているからこそ、それを10話のドラマにまとめるとどうなるんだろう、どこで区切るんだろう、と思いました。でもいざ台本を読むと、ドラマならではのストーリーの流れ方があって、でも空気感は原作に忠実で、撮影が楽しみになりました。役については自分の見た目が漫画のビジュアルに似ているので、そこは準備することはないなと思いましたが(笑)、少ないセリフでいち日の気持ちを揺さぶって動かしていくキャラクターなので、表情などの演技がすごく難しくなるだろうなと感じました。

――女性料理人であるいち日、いち日より15歳年下の婿養子・周という役をそれぞれどのように捉えて演じられましたか。

門脇 女性がプロの調理場に立つことが難しい時代に、実家の料亭で働くと決めたいち日は、強くもあり、柔らかさもある女性だと思いました。私の実年齢よりも上の役柄でしたが、落ち着きすぎず、ということを心がけました。いち日は意外とすぐに怒ったりもするので、いろいろな面が見えるように演じた方がキャラクターとして豊かになるなと思いました。例えば、料理をするシーンでは「本当に料理が好きなんだな」と見えるように。

門脇麦×HiHi Jets作間龍斗『ながたんと青と』ツーショットインタビュー公開
(画像=『ぴあエンタメ情報』より引用)

作間 周はとても大人っぽいイメージですが、内面的には19歳の年相応な部分も。頭がよく、料亭を立て直すために頑張るのですが、無器用なところもあって。正直な部分が「かわいらしいな」と。正直すぎて、いち日さんとすれ違いが生じたりするんですけどね。感情があまり表情に出ないところや、初対面の人に何を考えてるのか分からないと思われるところなど、自分と共通するところもあったので、考えすぎず感じるままに演じました。

――お互いのお芝居でどういうところが印象に残りましたか。

門脇 初日にモニターを見た時から、作間くんは映画に愛される人だなと思いました。今回はドラマですが、映画のキャパになった時にしっくりくる人ってそれだけで才能で、その人が映っているだけで物語が始まって、作品が成立するって、すごく稀有な存在だと思うんです。これは努力とか技術では補えない部分。そういう人と共演できたことがまずうれしかったです。周は19歳ですが、作間くんも撮影当時19歳で。伸び盛りの19歳、一番大切な時にご一緒できてすごく幸せでうれしかったです。これからも映像の世界で共演したいですし、またいい作品を作っていきたいなと思える人と出会えたことがすごくうれしい。存在に感謝です。

作間 こうやってきちんと言葉にしてくださるのがうれしいですよね。お芝居の上でも引っ張ってくれる力が本当にすごかったです。言わずとも、おそらく僕に合わせてくれていて。「言いたいことがあったら言っていいんだよ」とも言ってくださって、僕がやりやすい環境を作ってくださり、本当に助かりました。