◆彼らとのカラダ関係でしか感じられない興奮を求めているんです

しかし、そんな関係を、誰も不思議には思わないのだろうか? おそらく一般的には、身体の関係のない「仲間」を持つ人たちのほうが大多数だと思う。そのことについて美優さんはどう思っているのか? なぜ、その仲間たちのあいだにはセックスがなくてはならないの?

「仲間たちも“俺ら、絶対変だよね”って笑ったりすることもありましたし、私もそう思うこともあります。でも、そうなっちゃったんですよね。

人間関係って、一筋縄ではいかないでしょう?“こうしよう”と思ってそうなるわけでもないでしょう?たまたまできた関係が続いているという感じかなあ。悪いことをしているつもりはないけれど、やっぱり、歴代の彼氏や今の主人には秘密です。絶対に理解してもらえないと思いますしね」

ベッド
「それと……実は私、その仲間たちとのセックスでしか、いったことがないんです。今の主人とも、それまでの彼とも、触れ合うとあったかくてホッとするけれど、身体が満足したことはないんですよね。たぶん、そのことも、私が彼らとの関係をやめられない理由という気がしています」

サークル仲間とは、ここではちょっと文字にしにくいような、さまざまな身体の絡み方をしている。「そういうことをしているイケない私」と思うことも多いらしく、その気持ちから興奮するのかもしれないと美優さんは言う。

なるほど、そうだったか。この話を聞いて、やっと私は納得できた。美優さんには、その仲間たちが必要なのだ。それがいいとか悪いとかはさておき、美優さんの心と身体のバランスのためには必要な関係なのだ。