内閣総理大臣補佐官に抜てきされた亨は、内閣総理大臣・竜崎始(高橋克典)のお墨付き議員として躍進するが、ある日、週刊誌に政治資金規正法違反の疑いを取りざたされ、流れは一変する。政界内には怪文書が出回り、立場が危うくなる。

 民政党幹事長を退いた鶴巻憲一(岸部一徳)の仕業だとにらみ、かつて亨と同様に犬飼孝介(本田博太郎)の秘書だった虻川勝次(田口浩正)が、鶴巻の私設秘書として永田町に戻って来たことにも一抹の不安を覚える亨。しかし、竜崎のある一言で、いつの間にか芽生えた政治家としての野心に火がつき、今度こそ鶴巻を完全に排除すると、竜崎に宣言する。