キー・ホイ・クァン photo : Rob Latour/Shutterstockキー・ホイ・クァン photo : Rob Latour/Shutterstock

キー・ホイ・クァンが、今後の自分のキャリアへの不安を口にしている。

米時間3月12日(日)夜、ハリウッドのドルビー・シアターで世界最高峰の映画の祭典「第95回アカデミー賞授賞式」が開催された。

中国系ベトナム人俳優ジョナサン・キーことキー・ホイ・クァンは、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にてみごと助演男優賞を獲得した。

オスカー像を獲得したことで、俳優界のトップにのぼりつめたと言っても過言ではない名誉を得たキー・ホイ・クァンだが、ハリウッドで活躍し続けることには不安もあるようだ。

このたび、Variety誌のインタビューに応じたキー・ホイは、「ぼくにとって、まだ目に映るものすべてが新鮮な状態なんだ。だから、前に進むことに恐怖を感じることもある」と打ち明けると、「アカデミー賞を受賞したばかりなのに、明日何が起こるのか、怖くて仕方がないんだ」と続けた。

さらにキー・ホイは、「受賞後に、エージェントと話をしたんだ」と語ると、「『これが一過性のものであることがとても心配なんだ』って伝えたよ。ぼくは過去にも同じ経験をした。歴史は繰り返される。それが怖いんだ」と、人気が続かないことに不安をおぼえていると告白した。

キー・ホイは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)『グーニーズ』(1985)に出演し子役として人気を博すも、その後、アジア系俳優への映画出演機会が少ないことから俳優を休業。『エブエブ』で復活をとげるまでは、スタントのコーディネーターや助監督などの仕事をしていた。

キー・ホイはエージェントに、「お願いだから、そうならないように、できることはなんでもしてほしい」と訴えたと明かしている。

キー・ホイがここまで不安を抱くのは、作品の撮影が終わった後、授賞式の数日前に、健康保険を失うという経験をしたからだという。

そんなキー・ホイが出演した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、今年のアカデミー賞で11部門にノミネートされ、みごと7つの賞を受賞。いまハリウッドを席巻している。