雨でも楽しく遊べる別府の観光スポット6選

いつもとは違った景色が見られる、それが雨模様の別府です。湯けむりと曇り空が一体化して、全体が湯気に包まれているような光景になることもあります。そんな不思議な雰囲気に包まれた別府で、のんびり楽しめる観光スポットがあります。天気に左右されず、雨の日でも思いっきり遊べる6つのスポットをご紹介しましょう。

別府市竹細工伝統産業会館

千差万別な竹の表情と繊細な技を鑑賞

大きなオブジェから身近な日用品まで、様々な作品が一堂に会する

日用品から工芸作品まで、様々な竹細工が展示されている施設。1979年（昭和54年）、別府竹細工が国の伝統的工芸品に指定されたことから、この施設が作られました。竹の種類やひご（竹を細かく割裂して作る細い棒）の取り方、竹の編み方の種類や技法など、竹細工の歴史や工程を詳しく学ぶことができます。
学習ゾーンが終わると、日用品の展示を経て、名工たちの作品を見るコーナーへと進みます。およそ180点の展示はひとつとして同じものがなく、間近で見るとその繊細な技に見入ってしまうでしょう。

竹細工の魅力を実際に作って体感

体験はスタッフが丁寧に指導してくれるので安心。時間と共に風合いが変化するのも竹製品の醍醐味　©別府市竹細工伝統産業会館

竹からひごを取り編みあげる、気の遠くなるような作業や技術が凝縮された、奥深い竹工芸の世界。その魅力の一部を肌で感じる体験ができます。「竹鈴」作りは、ピンポン玉サイズの竹鈴に色付きのひごを通し、オリジナルの鈴を作る体験。小学校中学年程度からが対象です。「四海波花籠（しかいなみはなかご）」はやや難易度が上がり、対象は中学生から。1時間ほどで、両手に乗るほどのカゴを完成させます。自分の手で作り上げた作品は、唯一無二のお土産になりそうです。

別府市竹細工伝統産業会館

• https://takezaikudensankaikan.jp/
• 住所 大分県別府市東荘園8-3MAP
• アクセス JR別府駅より車で約10分
• バスアクセス JR別府駅よりバス乗車、「光の園前」下車徒歩約6分
• 営業時間 8:30～17:00（SHOP＆CAFEは16:30まで）
• 定休日 月曜（祝日の場合は翌日休み）、年末年始（12月29日～1月3日）
• 入場料 高校生以上390円、小・中学生130円
• TEL 0977-23-1072
• 駐車場 無料
• 体験は事前予約が必要です

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」

海の生き物たちが魅せる水中世界に釘付け

水量1,250tの「大回遊水槽」は、水中の様子をパノラマで観賞できる迫力の展示

多くの動物を間近に感じられる水族館。豊後水道（ぶんごすいどう）の潮流を再現した「大回遊水槽」では約90種類、1,500尾以上の海の生き物が観賞できます。ウミガメやエイ、サメたちが優雅に泳ぐ様子は、何時間でも眺めたくなる光景。丸窓から覗いたり、海底の岩影を観察したり、角度によって違う生き物の暮らしぶりを観察できます。
変化する七色の光を浴びゆらゆら漂うクラゲ、ひらひらとした尾びれが光るタチウオなど、水中の幻想的な様子にうっとりするアートコーナーもおすすめです。

800kg超えのセイウチによる爆笑パフォーマンス

芸達者なセイウチやペリカン、トドなどが登場するパフォーマンスは大人気

雨天も開催する2つのショーは必見です。トレーナーとセイウチの息の合った掛け合いで、会場が笑いに包まれる「うみたまパフォーマンス」では、セイウチの巨体に触れることもできます。ハセイルカやバンドウイルカが活躍する「イルカのパフォーマンス」も迫力満点です。
生きたサンゴの中を泳ぐ熱帯魚を観賞できる「サンゴ大水槽」があったり、アザラシ、トド、オットセイなどつぶらな瞳がかわいらしい海獣たちの水槽もあります。売店やレストランなどの施設も充実しており、飽きずに楽しめる水族館です。

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」

• https://www.umitamago.jp/
• 住所 大分市大字神崎字ウト3078-22MAP
• アクセス JR別府駅より車で約10分
• バスアクセス JR別府駅よりバス乗車、「高崎山自然動物園前」下車すぐ
• 営業時間 9:00～17:00　※お盆やGWは時間延長あり
• 定休日 年に2〜3日ほどメンテナンス休暇あり　※詳細はホームページをご確認ください
• 入場料 大人（高校生以上）2,600円、子ども（小・中学生）1,300円、幼児（4歳以上）850円
• TEL 097-534-1010
• 駐車場 有料

大分香りの博物館

自分だけのオリジナル香水を作れる「調香体験」

30mlのオリジナル香水を調合できる調香体験（2,500円）は、老若男女問わず人気

古今東西の香りをテーマに、様々な展示や体験が楽しめる博物館。来館者の約6割以上が体験するのは、オリジナルの香水作りです。トップノート、ミドルノート、エンドノートそれぞれの香りを選び、好みの分量でブレンドしていきます。スポイトとビーカーを使い、都度香りを確かめながら作る過程は、実験のようで楽しいひとときです。
できあがった香水はレシピを登録すれば、来館しなくても再発注が可能。パートナーへのプレゼントや、自分へのお土産として人気を集めています。

「香り」から見る歴史とアート

館内は全て撮影が可能。洗練されたデザインの香水瓶が勢揃いしている

館内1階は香りのプロダクトギャラリー。国内外のアーティスティックな香水瓶やポスターが展示されています。趣向を凝らした造形はまさに芸術品、じっくり鑑賞しましょう。香料抽出のための大きな蒸留装置や、調香師が使用する瓶がずらりと並ぶ調香台も迫力があります。
2階は香りヒストリーギャラリー。元は大英博物館にあったミイラのレプリカや、紀元前3～5世紀の香油瓶など、世界的にも貴重な展示品も多く、時の権力者と香りが深い関わりを持っていたことが分かります。

大分香りの博物館

• http://oita-kaori.jp/
• 住所 大分県別府市北石垣48-1MAP
• アクセス JR別府駅から車で約12分
• バスアクセス JR別府駅西口よりバス乗車、「大石・大分香りの博物館前」で下車すぐ
• 営業時間 10:00～18:00
• 定休日 博物館・カフェ 12月31日、1月1日～1月3日（カフェのみ 定休日：日曜、第1・第3月曜）※都合により休館する場合あり
• 入場料 大人500円、大学・高校生300円、中・小学生200円
• TEL 0977-27-7272
• 駐車場 無料
• 香水作り、匂い袋作り、アロマ体験は要事前予約

べっぷ駅市場

地元の方にも観光客にも優しい温かい場所

どこか懐かしい、レトロな雰囲気が漂う商店街

別府駅から徒歩約2分、昭和の面影が色濃く残る場所。市民の台所として、今なお愛され続ける商店街です。酒の肴にぴったりな珍味が手に入る干物店、掘り出し物が見つかる洋服店、鉢巻姿の名物おじちゃんがいる生花店、丁寧に対応してくれる親身な薬局など、個性豊かな昔ながらの商店があります。
一方、空き店舗のシャッターに描かれたアート作品や、アーケード内の天井に吊るされたイラストなども楽しみのひとつ。のんびりと歩くだけで、おもしろいものや人との出会いがあるでしょう。

お手頃価格で楽しむ美食三昧

大ぶりで新鮮な魚を味わえる寿司をはじめ、リーズナブルで驚くほどおいしい食が手に入る

商店街には、心くすぐられるおいしそうな食があふれ、目移りしてしまいそうです。リーズナブルで新鮮な魚介を取り揃えた鮮魚店では、刺身や寿司なども販売中。昔ながらの懐かしいおかずが並ぶ惣菜店の太巻きは、行列ができるほどの人気ぶりです。天然酵母で丁寧に作るパン屋、香ばしい香りが食欲を刺激するうなぎ店もあります。
買ったものをすぐに食べるなら、自販機のある休憩スペースへどうぞ。ちょっと小腹が減った時や朝の時間などを過ごすのにぴったりです。

べっぷ駅市場

• http://www.beppu-sc.jp/ichiba/
• 住所 大分県別府市中央町6-22MAP
• アクセス JR別府駅より徒歩約2分
• 営業時間 店舗による
• 定休日 店舗による
• TEL 0977-22-1686
• 駐車場 無料（9:00～18:00 40分無料）