各局がドラマ枠を増やす背景には、ネット配信の隆盛も関係している。

「TVerや各局の配信サービスにおいて、再生数を稼ぎやすいのがドラマです。放送終了後に話題になる作品もあり、そういった作品を目当てに有料配信サービスに加入するユーザーも少なくない。また、ドラマが当たれば映画化などの形でビジネスを広げることもできる。テレビ局にとって、収益をあげるためにはドラマがオイシイわけです」(同)

 さらに、ドラマはバラエティ番組よりも、意外と“安上がり”になることもあるようだ。

「深夜帯の30分くらいのライトな内容のドラマだと、低コストで撮影されることがほとんど。キャストも若手を中心にして、出演ギャラを抑えることもできます。バラエティよりも効率がいいという見方もあります」(同)

 ドラマ枠が増える一方で、地上波での存在感が徐々に薄れているのがバラエティだ。地上波で活躍していた人気ディレクターたちが、こぞってネット配信番組を手掛けるようになっている現実もある。