睡眠の大切さを改めて知ってもらうため、世界睡眠学会(World Sleep Society)が毎年3月の第3金曜日を「世界睡眠デー」と設定して啓蒙しています。筆者の本サイトでの記事執筆を続けていく中で知った、まだまだ一般社会ではマイナーな活動ではありますが大事な事なので改めて睡眠環境について見直してみませんか?
■日本人の睡眠環境は世界で●位!?
働き過ぎだと世界でも言われる事が多い我々「日本人」ですが、睡眠時間についてはどうでしょうか?働き過ぎであれば当然、反比例して睡眠時間も少ないのでは…と調べてみると興味深い記事が出てきました。
経済協力開発機構(OECD)が2021年に発表したデータでは、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で加盟30カ国の最下位。平均より1時間も少ないのです。9~18歳を対象とした調査でも、日本人の平日の睡眠時間はヨーロッパ諸国と比較して1~2時間少ない。大人も子どもも、日本は世界で一番寝ていない国なのです。
引用:朝日新聞デジタル
かつては「24時間戦えますか」と栄養ドリンクのCMがお茶の間でも流れていた日本、寝ないで働く事を美徳とも思わせていた風潮から「長く眠らない」事が普通になってしまっているようです。
■昼寝の時間は欧州の2倍!?
ウェルネスチェック機能を持つスマートバンド【GoBe3】(製造販売:株式会社Healbe Japan)が、世界中のアクティブユーザー約4万人から意外なデータを抽出したそうです。
日中に1時間以下の睡眠をとる日本ユーザーの割合が欧米ユーザーの2倍以上にのぼることを結論づけました。日本市場のマーケティングを担当するHEALBE JAPANは
「ランチタイム休憩の中で、食事は短時間で済ませ仮眠を取りデスクワークとのメリハリをつけたり車の運転の安全性を高めるなど、平日のワーキングスタイルに関係していると考えられるが、別の見方からすれば夜間の就寝時間の短さによる睡眠不足を補うために日中の仮眠を余儀なくされているとも言え、睡眠の質は日本人の健康にとって大きな課題と言える」との見解を示しています。
引用:PR TIMES
夜、長く眠れない日本人は傾向として「昼寝」を取り入れる人が増えているようなのです。但しこれはあくまで上記のスマートバンドを使っているユーザーの傾向であるため、「既に睡眠環境について改善意識が高い人間の傾向」であると想像できます。日本人全体では睡眠環境について見直すきっかけを持てる人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。