「WBCの影響はやむなしというところだが、第9話をのぞけばこれまで世帯視聴率は7%台をキープ。コア視聴率では4%台を連発、2~3%台の他局作品を圧倒しており、日テレとしては想定以上の成果となった」(テレビ誌記者)

 その成功の要因は、あえてスキのある展開・演出によってツッコミどころのある“コント的”内容であったことと、考察要素。特に、鬼の仮面で正体を隠した犯人たちを誰が演じているのかという部分は、放送開始前から盛り上げに努めていた。

「実に日テレらしい戦略で、『ぐるぐるナインティナイン』で2年前からやっている『ダレダレ?コスプレショー』などの企画を踏襲し、SNSでヒントを掲載。放送前から、リーダー格の青鬼がSexy Zoneの菊池風磨だとバレバレだったが、第1話放送後にはTwitterでドラマ公式アカウントが菊池風磨のハッシュタグを付けてツイートするという“ミス”をやるなど、わかりやすく話題作りをしていた。菊池以外の鬼のキャストはさほど話題にならなかったが、警察内部の情報をリークする内通者・紫鬼は誰か、P2計画とはなにか、などの謎をバラまき、特に若年層ウケするストーリー展開だった」(同)

 そしていよいよ、物語は終幕へ。青鬼・耕一を始めとする鬼たちの過去、本当の黒幕などまだまだ謎は多く、「あと1話で終わるのか」との声もあがっているが、もとより映画化を見据えているという。