A. ~犬の子育ても大変~
子犬育ても人間の子供を育てるように、大変なものです。幸いなことに、人間よりも短時間で歩き出し、ミルクからも卒業してしまいますし、トイレも早くに覚えてくれるものです(人間だったらトイレトレーニングは数年かかることですが…)。でも、トイレを早く覚えるといっても、やはり子犬は子犬、粗相をしてしまうこともありますし、また独りで過ごし時間は寂しく感じ、ついつい人肌を求めて、夜鳴きをしてしまうこともあります。

~トイレトレーニングは根気よく~ 
トイレトレーニング、できたように思っても子犬は体が未熟・未発達なため、朝までトイレを我慢するということは難しいもので、できたりできなかったりということがあります。一度できたから、しばらく順調に行っているからといっても、もうしばらくはトイレの中にトイレシーツを入れて我慢できなくなった時のために、いつでもトイレできるようにしてあげましょう。トイレの数は一個だけとは限ったものではありません。我慢できなくてお粗相させてしまうより、また我慢しすぎて膀胱炎を起こさせてしまうよりも、トイレはケージの中に用意しておくと良いでしょう。そこでしてもしなくても、保険のようなものと思っておかれると気楽ですよ。

~夜鳴きさせないための環境作りを~
まだ本来であれば親犬や兄弟犬の体に寄り添って夜を過ごすはずの子犬です。寂しくて、夜鳴きしてしまうのは仕方のないこと。慣れるまでは、柔らかな手触りの布やぬいぐるみなどをケージの中に入れ、アナログの時計を一緒に入れてあげるという工夫をしておいてみるのも良いでしょう。慣れてきて夜鳴きをしなくなった頃に、トイレが我慢できなくて鳴いてしまった、それをきっかけに鳴けば飼い主がそばに来てくれると覚えてしまった子犬の場合、再度独りで過ごすことに慣れさせていかないといけません。そのためには、やはり飼い主が安心して眠れるように、ケージの中にシーツを入れておくことが一番です。

夜に一緒にいれない分、飼い主の方がぐっすり眠れるようになったら、日中はたくさん遊んであげて、夜にぐっすり眠れるようにしてあげると良いでしょう。子犬育ては、子育てと似ています。人が皆同じように成長するわけではないのと同じように、子犬それぞれも個性があり、成長速度、トレーニングの飲み込み方などが違います。飼い主の生活スタイルにあった、そして子犬の個性にあった育て方を工夫されていかれると良いでしょう。


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