旅行積立を利用する際の注意点

ここまで、メリットとデメリットを見てきました。特に、旅行券が利用できる対象や途中解約した場合などについては、注意したいところです。しかし、賢く利用すれば、よりおトクに旅を楽しむことができるのは間違いありません。

旅行積立を利用する場合、最も重要なポイントは「 旅行に必ず行く予定がある 」こと。

  • 1年後に記念旅行をすることが決まっている
  • 毎年、決まった時期に帰省していて、必ず飛行機を利用する
  • 両親の定年に合わせて旅行をプレゼントする このように、やむを得ない事情がない限り変更の可能性が低い旅行や帰省のために旅行積立をしていくのが、失敗しにくい活用方法といえます。
     
    もしくは、「旅行へ行きたいけれど、強制力がないとなかなかお金が貯まらない」という人ならば、旅行積立でお金を貯めるのはよい選択肢でしょう。確実にお金が準備できるので、旅行の計画が流れてしまう心配もありません。

    主要各社のサービスを比較しよう

    旅行積立は、各旅行会社、航空会社で販売されています。特に大手は、内容が充実しているだけでなく、安心感もあります。主要各社でどのようなサービスが展開されているのか、比較してみましょう。
    ※サービス額率はすべて年率換算です。
     

    【JAL「旅行積立」】(日本航空 <9201>

  • サービス額率=2.5~3%(コースによる、契約初年3%)

  • 積立方法=JALカード、口座引き落とし、振り込み
  • 有効期限=10年
  • 満期旅行券の対象=自社航空券、国内・海外ツアー、機内販売・免税店、系列ホテル宿泊、空港宅配など
  • その他=マイルがためられる

【AN「旅行積立プラン」】(ANAホールディングス <9202>)

  • サービス額率=2.25~2.5%(コースによる、契約初年3%)
  • 積立方法=ANAカード、口座引き落とし、振り込み
  • 有効期限=5年
  • 満期旅行券の対象=ANAセールス旅行商品、自社国内線・国際線航空券、機内販売・免税店、系列ホテル宿泊、ゴルフ場、レンタカーなど
  • その他=マイルがためられる。年利3.8%の「ハワイ限定プラン」もある

【H.I.S.「貯めチャオ」】(エイチ・アイ・エス <9603>)

  • サービス額率=0.93~2.18%(支払い方で変わる)
  • 積立方法=口座引き落とし、振り込み
  • 有効期限=なし
  • 満期旅行券(HIS商品券「SKY」)の対象=国内各営業所や特約代理店の取扱商品、ハウステンボス
  • その他=年率8.6%の期間限定キャンペーン開催中(2017年7月31日)

【JTB旅行積立 たびたびバンク「定期積立プラン」】

  • サービス額率=1.75%
  • 積立方法=口座引き落とし
  • 有効期限=10年
  • 満期旅行券の対象=自社国内・海外パッケージツアー、宿泊・宿泊を伴う手配旅行、国際航空券、JTBサイト販売の旅行用品など
  • その他=有効期限がなく、期間や利用時期を自由に決めて積み立てられる「フリープラン」(年利換算0.8%)もある

【JCBトラベル「旅行積立」】

  • サービス額率=2%(初年度3%)
  • 積立方法=クレジットカード(JCB)
  • 有効期限=5年
  • 満期旅行積立金の対象=JCBトラベル取り扱いの国内・海外パッケージツアー(他社商品あり)、ホテル宿泊など
  • その他=JCBカードのポイントがためられる(ポイントは旅行代金として利用可能)