「猿夢」という悪夢の対処法をご存知ですか?猿夢とはインターネット発祥の都市伝説で、世にも恐ろしい悪夢だと言われています。そんな恐怖の猿夢を見ないようにする対処法・回避とは?また、猿夢が持つ意味もご説明します。恐怖の猿夢があなたの元に訪れませんように…。
猿夢って?恐怖の夢の対処法とは
猿夢とはインターネット発祥の都市伝説
皆さんは「猿夢」という言葉を聞いた事はありますか?猿夢とは、元々インターネットの巨大掲示板、2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)発祥の都市伝説で、オカルト板怖い話スレッドというスレッドに書き込まれた体験談が元になっています。
書き手による恐ろしい体験談は非常に生々しく恐怖心をあおるもので、書き込みされた当時の2000年から現在まで、長きに渡りインターネットの怖い話として有名です。その内容は書き手が恐ろしい悪夢を見たというものですが、あまりにもリアルな夢の内容は作り話とは思えないと話題になりました。
何より恐ろしいのは、この猿夢を見ると最終的に死んでしまうかもしれないと言われていることです。夢の中で自分が殺されると現実世界でも死んでしまうなんて、実に恐ろしいですよね。今回はそんな猿夢に関する情報や、夢を見ないようにする為の対処法などをまとめてみました。
猿夢のおおまかな内容とは?
猿夢の詳しい内容はあらすじで説明しますが、そもそも猿夢とはどのような内容なのか、簡単に説明しますね。猿夢とは、2000年にインターネット掲示板の2ちゃんねるに書き込まれたとある体験談です。書き手は夢を見ている中で「これは夢だ」と自覚できるという少し変わった特技を持っていました。
そしてその日も書き手は夢の中でこれは夢だと自覚していました。その夢はやけに陰気臭い電車に乗るという内容でしたが、電車内でアナウンスが流れると乗客が一人ずつ殺されるという恐ろしい夢だったのです。
書き手はどうにか自分が殺される前に夢から覚める事が出来ましたが、しばらくするとまた同じ夢を見てしまい、いつか自分が殺される順番が来るのではないか?という恐怖に脅えている…というお話です。
【閲覧注意!】猿夢のあらすじ(前半)
猿夢のあらすじ①
猿夢の書き込み主である主人公は、夢の中でこれは夢だと自覚できる特技を持っていました。その日も主人公は夢を見ており、やけに薄暗い陰気臭い無人駅に一人立っていました。すると無人駅に男性の声で「 まもなく電車が来ます。その電車に乗ると、あなたは恐い目に遇いますよ」 という意味不明なアナウンスが流れます。
アナウンスの通り無人駅には電車が現れますが、それは一般的な電車ではなく、遊園地などにあるお猿さん電車のようなものでした。そこには数人の顔色の悪い男女が一列に座っています。奇妙な光景に驚きつつも、どうせ夢だから覚めれば問題ないと、好奇心にあおられた主人公は電車に乗ってしまいます。
主人公は後ろから三番目の席に座り、「 出発します」とアナウンスと共に電車は動き始めます。夢とは思えない程リアルな生暖かい空気が流れる中、電車はすぐに薄暗いトンネルの中へと入ります。主人公はふと幼いころ遊園地で乗ったスリラーカーの景色に似ていると気付き、過去の記憶を夢で見ているだけと思い始めます。
猿夢のあらすじ②
すると再びアナウンスが流れ、「 次は活けづくり、活けづくりです」 と意味不明な言葉を言います。活けづくり?とアナウンス内容に困惑する主人公の背後から、突然男性のけたたましい悲鳴が聞こえてきます。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男性の周りに、みすぼらしい姿をした四人の小人が群がっていました。そして男性は小人が持っている刃物で、まるで魚の活けづくりのように無残な姿にされ殺害されてしまったのです。
男性は耳を裂くような悲鳴を上げ、血まみれの臓器が散らばり、強烈な臭気が流れ、夢とは思えないほど生々しい光景が主人公を襲います。流石に主人公はこの夢を恐ろしく感じますが、それでも夢だから覚めれば問題ないと思い、まだこの夢の世界を体験することになります。
猿夢のあらすじ③
気が付くと一番後ろの男性は血痕や体の一部のような物を残し、消えていました。そしていなくなった男性の前、主人公の後ろには顔色の悪い髪の長い女性が無表情で座っています。その時、「 次はえぐり出し、えぐり出しです」というアナウンスが流れました。
先程と同じみすぼらしい姿をした小人が再び現れ、今度はその髪の長い女性の目をギザギザスプーンのようなものでえぐり出しました。無表情だった女性は痛みに悶絶し、顔を歪めて大きな悲鳴を上げ続けます。
流石に恐怖に耐えられなくなった主人公は、この辺りで夢から覚めようと決意しました。主人公は夢が夢であると自覚するだけでなく、覚めようと思ったタイミングで夢から覚める事が出来るという特技も持っていたからです。しかし主人公は、最後にどんなアナウンスが流れるか確認してから夢から覚めようと思いました。
【閲覧注意!】猿夢のあらすじ(後半)
猿夢のあらすじ④
「次は挽肉、挽肉です」とアナウンスが流れます。最初に殺害されたのは一番後ろに座った男性、次に殺害されたのは後ろから二番目に座った女性。そうなると次は、後ろから三番目に座った主人公自身が標的になると、勘づいていました。
アナウンスの通り今度は自分が恐ろしい拷問のような殺され方をすると気付いた主人公は、必死に(夢よ覚めろ!覚めろ!覚めろ!)と念じます。二人を殺害した小人は、何かをミンチにする機械のような物を手に持ち、主人公に近づいて来ます。
機械の音が大きくなりもう駄目だと思った瞬間、主人公は目が覚めます。全身から汗が吹き出し涙がこぼれている主人公ですが、(所詮あれはただの夢だ)と自分に言い聞かせ、どうにか心を落ち着けることが出来ました。
猿夢のあらすじ⑤
学校の友人にこの夢を話しても、所詮夢だと笑われるだけでした。そして四年の月日がたち、主人公は大学生となりもうすっかり猿夢のことは忘れていました。しかし、ある日の晩突然主人公は、再び猿夢を見てしまったのです。
その夢は前回見た「 次はえぐり出し、えぐり出しです」のシーンから始まりました。そして前回と同じように、主人公の後ろに座っていた女性は目をえぐり出されて殺害されます。恐怖を感じた主人公は(夢よ覚めろ!覚めろ!覚めろ!)と念じますが、なかなか目が覚めません。
「次は挽肉、挽肉です」 と、あの時と同じアナウンスが流れます。そしてあの時と同じく、主人公のそばには機械の音が近づいてきます。(夢よ覚めろ!覚めろ!覚めろ!)と念じ続けると、ふっと機械の音は消え、静かになりました。
猿夢のあらすじ⑥
しかし主人公が目を開けようとした次の瞬間、「 また逃げるんですか?次に来た時は最後ですよ」と、はっきりとしたアナウンスの声が聞こえたのです。この声を聞いて、主人公は目を覚ましました。いつもと変わらない自分の部屋です。
しかし、最後に聞いたアナウンスの言葉は絶対に忘れません。主人公はこの後夢の続きを見ていませんが、次に見たら今度こそ最後だと思っています。そして、夢の中で殺害されたら現実世界の自分も死ぬのではないかと思うようになりました。
主人公は今でも「現実世界では心臓発作のような謎の死を遂げたとしても、夢の中では自分は挽肉にされて死んでしまうのだ」という恐怖に脅えています…。
猿夢が持つ意味とは?
猿夢にはどんな意味があるのか?
猿夢のあらすじはいかがでしたか?こんな恐ろしい夢なんて見たくないですよね。そもそも猿夢というタイトルですが本物の猿が登場するわけではありません。
猿夢と呼ばれる理由は、主人公が夢の中で乗った電車が本物の電車ではなく遊園地などにあるお猿さん電車のようなものだったから、猿夢という名前が付いたという説が有力です。また、夢に登場する小人が猿のようだったという見解もあるようですね。
では、この恐ろしい猿夢には一体どのような意味があるのでしょうか?今回は夢占いをベースに、猿夢が持つ意味を詳しく紐解いてみます。
夢占いで診断する猿夢(猿の意味)
夢占いでは知恵がありずる賢い猿が夢に出てきた場合、人に利用されて陥れられる可能性があると診断しています。近いうちに親しい人に裏切られたり、騙されたりする恐れがあるという警告です。
身近な人とのトラブルを暗示する猿の夢ですが、猿夢もこのように人間関係のトラブルや裏切りといったものを予知しているのでしょうか?
夢占いで診断する猿夢(電車の意味)
続いて猿夢で印象的な電車が表わす意味を説明します。夢占いにおいて駅は人生の分岐点、線路は自分の人生、電車は自分自身を表しています。
猿夢では薄暗い無人駅、本物の電車ではなく遊園地にあるような電車といったキーワードが出てきます。これは今の人生に対して大きな不満を持っていたり、現実社会で疲れやストレスを抱いているという証拠になります。
また、電車が本物ではなく遊園地にあるようなものというのは、本人が少し幼い、子供のような心理を持っているという意味になります。
夢占いで診断する猿夢(人が殺される意味)
猿夢で最も印象的な人が殺される夢の意味ですが、これは自分にとって都合の悪いものや嫌なものを消し去ってしまいたいという願望の表れとなっています。
一見恐ろしく怖い夢に感じますが、実は人生の転機や大きなチャンスがやってくるという吉夢でもあります。これは、自分自身が殺されそうになる場合も知らない人が殺される場合でも同様です。
つまり猿夢の意味を夢占いで診断すると、「人間関係のトラブルや人生のストレスなどのトラブルと、それを解決することによるチャンスの到来」という意味になります。こう考えると、必ずしも悪い夢とは限らないように思えてきませんか?
猿夢を見ない為の対処法は?
猿夢はどうすれば回避できるの?
猿夢は一人の人物による書き込みから生まれた都市伝説です。所詮他人の体験談だから自分には関係ないと安心している人もいるでしょう。しかし油断してはいけません。
猿夢がインターネットに書き込まれてから、「自分も同じような夢を見た」という意見が多く書き込まれるようになったのです。つまり、猿夢とは誰もが見る可能性があるという事です。
恐ろしい猿夢は絶対に見たくないですよね。それでは、猿夢を見ないようにする回避法、もしくは見てしまった時の対処法について詳しくご説明しましょう。
夢占いの結果から猿夢を避けるような行動をとろう
先程説明した夢占いの結果のように、猿夢には「現実世界における人間関係のストレス・トラブル」や「社会への不満」といった深層心理が含まれています。
その為、猿夢を回避する為にはまず現実でのストレスを無くすことが大切です。もしも人間関係や人生でのストレスを感じているようなら、その原因を解決してみてはいかがでしょうか?
猿夢の対処法①怖いものを考えたり見たりしない
猿夢のことを考えない
まず一番大切な事は、猿夢のことを考えないことです。人間は無意識のうちに色々な事を考えてしまいます。その考えは深層心理に色濃く残り、その結果夢という形で見てしまう事が多くあります。
猿夢を見ない為の対処法として、まずは猿夢のこと自体を考えないようにしましょう。忘れようと強く念じるよりも、もっと別の楽しいことを考えるなど頭の中を別の事でいっぱいにすることが大切です。
ホラー映画など怖いものを見ない
人間はインパクトの強いものを見るとその映像がいつまでも脳の中に残り、その結果夢に見てしまうということが多くあります。特にホラー映画などショッキングな映像を見ると、夢に見てしまいやすくなります。
寝る前にホラー映画などを見ると、その恐怖心が冷めないまま寝入ってしまうので、ホラーな夢を見やすくなってしまいます。猿夢を回避したい方は、ホラーなものを見聞きしないという対処法をとりましょう!