「西島さん演じる架川が、西島さんの俳優デビュー作品となる『はぐれ刑事純情派』のオープニング曲を着信音にしているといったマニアックなネタはよかったんですが、そもそも『はぐれ刑事』を知っている層が限られるでしょうしね……」(同)

 第1話の終盤では、「蓮見光輔」という人物が3年前に行方不明になっていることが明らかになり、蓮見光輔を名乗る濱田岳演じるキャラクターは、蓮見の戸籍を買ってなりすました別人である可能性が示唆され、西島演じる架川とにらみ合う場面で幕を閉じた。

 コメディ色の強い展開から最後は一気にシリアスに切り替わり、「これからおもしろくなるかも」と今後に期待とする声もあるが、一方で「ギャグっぽい演出が苦手。肝心の事件捜査もおもしろくなかった」「コメディにしたいのかシリアスにしたのかよくわからんかった」「西島さんファンだけど脱落しそう」といった声も少なくない。作品の独特のノリについていけない層からは「主演ふたりの無駄遣い」「殺されたの室井滋さんか。贅沢というか無駄遣いというか」「主題歌山下達郎って、ちょっとコメディとは違うような」といった声も出ており、顔ぶれが豪華なあまり「ガッカリ」となっているようだ。

 テレビ朝日のドラマは全体として、コア層(13~49歳)の個人視聴率が悪く、TVerなどの見逃し配信もふるわない傾向にあるが、この『警視庁アウトサイダー』もTVer総合ランキングでは同日スタートの『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系、初回の世帯視聴率7.0%)に負け続けている状況。〈超異色の刑事ドラマ〉を謳う『警視庁アウトサイダー』だが、主に65歳以上が支えているとされる「世帯視聴率」だけで人気の、“いつものテレ朝”らしい作品という結果に落ち着くのだろうか。