「大半の映画は公開初週の興行収入がトップで、翌週以降は週を重ねるごとにダウンしていくもの。ところが、木村の主演作は数字を伸ばす結果となった。東映の作品といえば、特に吉永小百合の主演作は、あまり観客が入っていないような状況でも、どの作品もヒットの基準となる興収10億円超えを果たしており、“東映マジック”とも言われている。上映館数は全国370以上の『レジェバタ』も、『鬼滅の刃』の新作映画や累計興収100億突破の『THE FIRST SLAM DUNK』と公開時期が被っているからか、座席がガラガラとの報告がネットでは相次いでいるが、公開10日間の累計では興収12億円を突破したとされるなど数字上は勢いがある。今作は東映の70周年記念作品で、製作費は邦画では破格の20億円。いわば、“絶対にコケられない映画”なので、いろんな意味で東映が本腰を入れ始めたようだ」(映画業界関係者)
各局の人気番組に宣伝のために昨年末から出ずっぱりで注力した努力も実ったといえるか。しかし、ジャニーズサイドはまだまだ安心できる状態ではないという。
「莫大な製作費を費やしているため、黒字になる採算ラインは最低でも興収35億円。今の勢いなら30億突破は見えているが、東映側が見込んでいる最終興収40億円超えは厳しそうな状況だ。本来なら、木村主演の時代劇ヒット『武士の一分』(2006年)の興収41.1億超えを目標に掲げたいところだろうが……。これで興収40億に届かなければ、DVD・Blu-ray販売時やテレビ放映時などにも木村が宣伝のためガッツリ稼働することになるかもしれない」(同)
また、フジテレビ系のスペシャルドラマとして2年連続放送された『教場』が、今年4月期に月9ドラマ『風間公親-教場0-』として連ドラ化されるが、この“月9復帰”にも暗雲が漂い始めた。