一方、昨年12月に公開された『天上の花』は、萩原朔太郎の大回顧展の記念映画で、東出が演じたのは詩人の三好達治。1月に公開された『とべない風船』は、2018年の西日本豪雨で被害を受けた広島県を舞台にした物語。演技力が求められる作品への出演が相次いでいます」(エンタメ誌記者)

 立て続けにあれだけの騒動を起こせば、完全に業界から干されても不思議でないのに、まさかの出演ラッシュが続く東出。ただ、この状況だけで彼が“許された”と考えるのは早計だ。

「主演作の公開が続いていますが、これらはすべて東出が騒動を起こす前に決まっていた仕事。東出の騒動とコロナで公開が遅れていたのが、ここに来て一気に公開されただけです。どれも不倫騒動の時期に公開するような内容の映画じゃありませんでしたからね。

 今後も東出に声を掛ける映画関係者はいるでしょう。東出はスキャンダルも含めてとにかく知名度がある。どれだけ良い作品ができても、メディアに取り上げてもらえなければ、話題になることなく埋もれてしまうだけですが、東出が出演すれば大手メディアは必ず取材に来てくれる。これは大きい。今の状況ならギャラ交渉も強気に出られますし、無名の若手の作品などでは重宝されるはずです。