2025年大阪・関西万博でのパビリオン出展を通して実現したいこと

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=建築家 永山氏、2025年⽇本国際博覧会協会事務総⻑の⽯⽑⽒、カルティエ ジャパン プレジデント&CEO 宮地氏、経済産業省 ⼤⾂官房審議官 澤井氏、『ARETTO』より引用)

イベント後半の質疑応答の時間では、2025年大阪・関西万博でのパビリオン出展を通して実現したいこと、あるいは期待されることについて、登壇者がそれぞれ回答。

博覧会協会の高見氏「女性のエンパワーメントがテーマのパビリオンには、ぜひ家族で、子ども連れで訪れていただくことで、今回のテーマを担う、子供たちへの橋渡しができると期待している。」

カルティエジャパンプレジデント&CEOの宮地氏「女性というレンズからのリアリティをストーリーに乗せて、感覚的なものの中から自分ごととしてファクトを感じ取ってもらうことで、心を動かされたり、気づきがあったり、アクションにつながるきっかけをより多くの人に見つけてもらえると大変嬉しいと思う。」

建築家の永山氏「今回のパビリオンをみんなで創り上げるプロセスのなかでも、多くの対話がある。2025年の先にも対話が続くように今からの対話のプロセスも大事にしていきたい。」

経済産業省 万博担当の菅野氏「万博は世界中から様々な人が参加される。女性というテーマでは様々な切り口ができ、他の展示でもテーマとなると思うので、ウーマンズ パビリオンが中核として、そうした女性周りのテーマのコアとなって動かせる場となることを期待している。」

経済産業省 男女共同参画担当の川村氏「経済分野の女性のエンパワーメントを担当している。日本の女性活躍の状況にはまだまだ課題はあるが、そうした課題を認識しながらも変わりつつある面を前向きに発信できればと思う。訪れた人が未来に希望を抱けるような場になればいい。」

インクルーシブな社会の重要性やダイバーシティの実現についてトークセッションが開催

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=(写真左から)羽生プロ代表取締役社長 羽生祥子氏、元三菱UFJフィナンシャル・グループCEO 平野 信行氏、建築家 永山氏、カルティエ ジャパンプレジデント&CEO 宮地氏、大阪大学総長 西尾 章治郎氏、『ARETTO』より引用)

イベントの後半では、インクルーシブな社会の重要性やダイバーシティの実現をテーマにしたトークセッションが行われました。

参加者は、建築家の永山氏、大阪大学総長の西尾氏、著作家・メディアプロデューサーで羽生プロの代表取締役社長 羽生氏、元三菱UFJフィナンシャル・グループCEOの平野氏、そしてカルティエ ジャパンプレジデント&CEOの宮地氏。

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=『ARETTO』より引用)

冒頭では、ファシリテーターを務める羽生氏から、現在の日本のダイバーシティの状況についてプレゼンがありました。

日本のジェンダーギャップ指数はG7で最低順位なだけでなく、この5年でアジア諸国にも抜かれていることや、就労女性は多い一方、管理職になると途端に女性の数が減るという、未だ職場へ存在する性別役割分担など、世界と比較した日本の現状について様々な指摘がされます。

女性活躍がGDPへ与えるインパクトは強く、世界中で、経済だけでなく政治・科学の分野でもジェンダーの多様化へと急進しているなか、未だ取り残されている日本の課題や、課題解決のために何が必要かについて、意見が交わされました。

ダイバーシティは理念でなく企業戦略の問題。意識と仕組みによって変えていく必要

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=『ARETTO』より引用)

日本のダイバーシティ実現への課題について、自身の仕事人生への強烈な問題意識と反省があるという元三菱UFCファイナンシャルグループCEOの平野氏は、「ダイバーシティは理念ではなく、企業戦略の問題だと認識すべき。日本の経済が停滞を続けたひとつの理由は、0から1を生み出す創造力が欠けていた。新たなものは多様性から生み出される。M字カーブは改善されたが、L字カーブが問題。課題としては“意識”と“仕組み”で、トップに意識はあっても、経営陣から役員、中間管理層といった現場までこの意識が下りているのか、無意識のバイアスも含めて問題であり、仕組みを作らないとこの問題は改善されない。」とコメントされました。

また大阪大学総長の西尾氏は、「教育分野では女性研究者の割合が少ないこと、STEM分野(科学・技術・工学・数学)での女性学生の割合が少ないことが課題。大阪大学では入学者に女性枠を設けるなどポジティブアクションも行っており、産学共創で課題を解決しようとしている。」とコメント。

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=『ARETTO』より引用)

宮地氏は、自身のキャリア体験から、「外資系だと日本の企業と比較すると転職がノーマライズされている。私自身キャリアを積みながら3人子どもを産んでいるが、働き手としてもジョブのチョイスが多いのかもしれないし、企業側としても色々なライフスタイルを迎える人をフレキシブルに採用する部分があると実体験として思っている。」と外資系企業と日本企業との違いについてコメントされました。

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=『ARETTO』より引用)

今後の課題の解決に向けてどんな提言やアクションがあるのかについて問われると、

西尾氏は「大阪大学ではアンコンシャス・バイアスの克服を促進するような次世代教育を行っている。また育休中の方に本学の講義を受けられるような取り組みも実施しており、キャリア復帰の際にも役立つという期待がある。必要な方には大阪大学の託児所を利用してもらっており、非常に好評を得ている。このように産業と連携して取り組みを行っている。」とコメントされました。

『カルティエ ジャパン』の「ウーマンズ パビリオン」今後の動向に注目!

『カルティエ』が大阪・関西万博出展の「ウーマンズ パビリオン」概要を発表
(画像=『ARETTO』より引用)

今後『カルティエ ジャパン』は、2025年大阪・関西万博での「ウーマンズ パビリオン」出展に関する様々な発信を行っていくということです。

女性のエンパワメントをテーマに、ジェンダーに関わらずすべての人の輝く未来への貢献を目指す「ウーマンズ パビリオン」の今後の動向に要注目です。

イベント詳細

イベント名:大阪・関⻄万博 カルティエ「ウーマンズ パビリオン」 プレスカンファレンス
開催日時:2023年3月8日(水)


提供・ARETTO

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