「便」は健康のバロメーター。
どんなときにどんな便が出るのかを知っておくと、日々の健康管理に役立ちますよ。

健康ないい便とは?

「便」は体調を雄弁に語ります 【猫のからだセミナー 便編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

健康ないい便とは、どんな便でしょうか?

一般には、色は茶色から濃い茶色で、ティッシュでつかんだときに形が崩れず、砂やシートに汚れが残らない程度の硬さ、と言われています。しかし、便の量や硬さ、色、においなどは食べたものによって大きな影響を受けますし、個体差もあります。

普段から、愛猫の健康時の便をよく見極めておき、何か変化があれば敏感に気づけるようにしておきたいですね。

便は食べたものに大きく影響されます

「便」は体調を雄弁に語ります 【猫のからだセミナー 便編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

食べた物は、胃、十二指腸、小腸、大腸で消化・吸収され、便となって排出されます。その間には、すい臓からすい液が、胆のうからは胆汁が分泌されて、消化が促されます。このプロセスで何らかの不調があれば、その影響は便に敏感に反映されるわけです。

キャットフードを変えたり、トッピングや手づくり食の具材を変えたりすると、とくに病気ではなくても、愛猫の便に変化が見られることがあります。そんなときは、まず、何かいつもと違うものを与えなかったか、考えてみてください。

量が増えた

猫は肉食なので、動物性タンパク質(肉)主体の食事であれば消化吸収しやすく、便の量は少なめです。対して食物繊維が多くなるほど、便の量は増加します。例えばダイエットフードに切り替えれば、便の量は増えます。

硬い

水分摂取不足、食物繊維不足、加齢などによる腸の蠕動運動の低下などによって、コロコロの硬い便や便秘に。

軟らかい

適量の食物繊維は便秘を防ぎますが、摂り過ぎると、腸の蠕動運動が刺激され過ぎて、大腸で水分が再吸収される前に便として排出されるため、軟便や下痢の原因に。

色が違う

便に色をつけるのは、胆汁の中のビリルビンという物質。穀物や食物繊維が多いと腸内が酸性になって、黄色っぽい色に。肉が多いと腸内はアルカリ性になって、濃い茶褐色の便になります。他にも、カルシウムを摂り過ぎると、白っぽく硬い便になったり、クロロフィル配合のサプリメントで便が緑色になることも。

強くにおう

肉食の猫は穀物が苦手。穀物の多い食事だと消化不良を起して便がくさくなることがあります。また動物性タンパク質でも与え過ぎると、小腸で消化・吸収しきれず、未消化物が大腸まできて、便をくさくする原因になります。

「便」は体調を雄弁に語ります 【猫のからだセミナー 便編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)