“揺るぎないバランサー”として存在するのが、比嘉が演じる豪太の妹であり、立会事務官・仲井戸みなみだ。みなみは、しっかり者で仕事もできる上に、バイアスのない視点で人や物事を見る柔軟性も併せ持つ。検事をサポートしながら二人三脚で事件の捜査にあたる立会事務官としても、その能力をいかんなく発揮する。さらに、熱くなりすぎて暴走しがちな兄・豪太にとっても、彼女はなくてはならない。普段はくだらないことでけんかをする一方、豪太がうっかり周囲と衝突してしまうたび冷静に意見し、がっちりと手綱を握っていく。

 比嘉は「立会事務官である仲井戸みなみは、自分にとって初挑戦となるキャラクターでしたし、何よりも桐谷健太さんの情熱が素晴らしくて! 私自身も熱い人だと言われがちですが、桐谷さんは『こんなに熱い人がいるんだ!』って驚くほど(笑)。絶対に人を見捨てない、愛にあふれた人なので、プライベートでも『お兄ちゃん』と呼んで相談に乗ってもらっているんですよ。そんな桐谷さんのそばでずっと一緒にお芝居できたことが、3年経った今も自分の中で大きな財産になっています。やるからには、前回よりもパワーアップした面白い作品を届けたい――そんな覚悟と責任を持って、桐谷さんと一緒にものを作る時間を楽しみながら、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』に挑んでいきたいです」と桐谷に絶大な信頼を寄せ、共演を喜んでいる。

 また、演じるキャラクターに関して「みなみは精神的にすごく強くて、真っすぐな人。と同時に、いろんな人をちゃんと受け止める優しさや柔軟性もあるので、私自身にとっても理想の女性です。演じる上ではへんに気構えることなく、自然に彼女の魅力を表現できればな、と。立会事務官として揺らぐことなく検事を支えながら、いろんな人とお兄ちゃんがぶつかり合う群像劇の中でも“締める立場”で居続けたいです」と意気込み、「福田靖さんの脚本は、どのキャラクターもちゃんと生きていて、紡がれる言葉に心が通っています。今回は刑事と検事だけでなく、判事も加わることで新しい登場人物が増え、私自身もどう来るか全然読めない個性豊かな役者さんがたくさん出られます。意外性や驚き、感動…ワクワクするような新しい魅力がたっぷりあふれる作品だと思いますので、ぜひ新しい感覚で楽しんでいただきたいです」とアピールしている。