高村は、「国のあり方のかくも根本的な路線変更が国民の手の届かないところで拙速に決定されるのは、民主主義の壊死だ」とまでいい切る。

 しかし、こうしたことを許してしまったのは、「明らかに私たち有権者の無関心と無責任がこの無謀な転換を招いた」と、われわれにも刃を向ける。

 岸田は、防衛費の莫大な増額のため、増税を考えているが、その際、「国民自らの責任として重みを背負うべきだ」といったという。

 冗談は顔だけにしろ。私は防衛費の身の丈をはるかに超えた増額など認めてはいない。