●1-4.人数別世帯数の比較

 上記のグラフは、白金高輪駅と麻布十番駅の世帯数を比較したグラフです。

 先述した通り、麻布十番駅は白金高輪駅に比べて単身世帯数の割合が高いことがわかります。

 近年、単身者向けのマンションの建設が続いており、30代~40代といった単身世帯層が増えているようです。

 一方の白金高輪駅は、2人以上の世帯数の割合が若干高いことがわかりました。

 これは閑静な住宅街で落ち着いていることや、病院や子供向け施設をはじめ、ファミリー層が住みやすい環境が整っていることが要因として挙げられます。

 東京都交通局が発表している『各駅の乗車人員』のデータを基に、『白金高輪駅』と『麻布十番駅』を利用する乗降客数の推移を比較していきます。

 データを確認すると、2004年からコロナ禍前の2019年までの15年間で、白金高輪駅の乗降客数は20,049人(約88%)増加しています。

 一方の麻布十番駅も、13,666人(約38%)と大きく増加しています。

 しかし、コロナ禍になった2020年に、どちらの駅も大きく乗降客数は減少しています。

 コロナ禍の終息に向けて以前と同程度の数値に戻っていくのか、テレワークの普及により、終息後も以前ほどの数値まで戻らないのか、注目していきたいところです。