人間にとって「睡眠に」とは、脳と体にとってとても必要不可欠であり、1日の睡眠の状態で脳と体の調子も変わってきます。現代人の多くが抱えるストレスや疲労感、肩こりや頭痛など身体の不調の多くは、ホルモンや自律神経の乱れによって引き起こされます。だからといってベッドに横になり、睡眠をとればよくなるということではありません。最高の睡眠を取るためにおさえていくポイントがいくつかあります。今回は、重要なポイントについて解説していきます。

レム睡眠とノンレム睡眠の周期

鳥や哺乳類の睡眠は、殆どが2つの睡眠周期であるレム睡眠とノンレム睡眠という睡眠のタイミングで構成されています。同じように人間も2つの睡眠周期であるレム睡眠とノンレム睡眠のタイミングよって構成されています。夜に入眠に入ると最初の段階で深い睡眠(ノンレム睡眠)の状態に入ります。1回の周期はおよそ90分であり、これが就寝中に何回も繰り返されています。

ノンレム睡眠とレム睡眠の特徴

ノンレム睡眠とレム睡眠は、どうやって見分けよいのでしょうか?ノンレム睡眠とレム睡眠の特徴について説明していきます。

レム睡眠(浅い眠り)
身体 全身の筋肉が弛緩して休んでいるような状態
眼球 瞼の裏で左右に眼球が動く瞼の裏で左右にキョロキョロ、眼球が動く「急速眼球運動」
呼吸 呼吸や心拍は不規則 ・血圧が変動が見られる

 

ノンレム睡眠(深い眠り)
身体 ある程度の緊張を保っており、寝返りをうったりする
眼球 レム睡眠に見られる眼球の動き「急速眼球運動」がない
呼吸 呼吸や心拍数が安定・血圧が一定に保っている

夢は、レム睡眠やノンレム睡眠のどちらの睡眠状態でも見られ、基本的にレム睡眠状態のときに目覚めれば、脳内映像として記憶に残っていると言われています。

快眠のポイントとは

就寝して入眠に入った3時間は、ノンレム睡眠の割合が多いのでぐっすりと睡眠を取るには最低でも3時間以上の睡眠が必要です。またノンレム睡眠中は、成長に必要なホルモンや美肌効果をもたらすホルモンが分泌されます。ノンレム睡眠とレム睡眠は、どちらも脳や身体にとって重要であり、この2つの睡眠は、90~120分周期「ウルトラディアンリズム」で交互に繰り返しながら、バランスよく取ることがポイントになります。実際には何時間睡眠を取るか」よりも「毎日の起床時間を固定する」ことで体内時計を整えることができます。