さらに、視聴率で健闘したのが、テレビ朝日で放送していた『警視庁アウトサイダー』だ。最終話が3月2日に放送され、世帯平均視聴率が10.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)を記録。全話を通しても9.48%と、平均して高い数字を維持し続けた。

「西島秀俊が主演を担当し、濱田岳、上白石萌歌、斎藤工という実力派が脇を固めた。ハードボイルドな刑事ドラマながら、ギャグも織り交ぜたストーリー構成で人気となりました。さすが、刑事ドラマに強いテレビ朝日だけあって、バランスがよく謎解き要素もあり高い視聴率をキープした。特に、上白石はどこかおとぼけな新米刑事・水木直央を丁寧に演じて評価を上げることになりました」(スポーツ紙記者)

 『ブラッシュアップライフ』と『警視庁アウトサイダー』という、放送開始まではそこまで話題に上がっていなかったドラマがヒット。日本テレビとテレビ朝日は、この意外なヒットを喜びながらも、次なる一手を打ち始めているという。

「『警視庁アウトサイダー』は、シリーズ化していくという話です。さらに、その先には映画化の話もあります。実は、テレビ朝日は看板ドラマの『相棒』がキャストの高齢化で終焉が近く、さらに米倉涼子が主演を務める『ドクターX~外科医・大門未知子~』も続編が作られないという話。米倉の体調が悪く、また海外展開を考えていることで、大門未知子のイメージを払拭したいと思っているとか。人気作に未来がない中、調子がいい『警視庁アウトサイダー』をなんとか看板ドラマにしたい思惑がテレビ朝日にはあるんです」(民放関係者)