このように、長年にわたって地下アイドル顔負けの特典商法を展開してきたToshl。その一方で、Toshlがボーカルを務めるX JAPANは活動休止状態が長らく続いており、「再始動してほしい」と願うファンは多い。

 そんな中、リーダーのYOSHIKIは昨年12月、1998年に急逝したギタリスト・hideさんの誕生日にあたる日に、「Happy birthday HIDE! XJAPAN は障害だらけだけど心配しなくていいよ。俺が #HIDE のいる天国に行くまでには色々実現させるよ」とTwitterに投稿。これを見る限り、YOSHIKIにはX JAPANを再始動させる意思があり、Toshlが渋っているようにも見える。

 しかし、近年のToshlを見る限り、ファン1人あたりの単価が高い小規模なディナーショースタイルに満足している様子。そんな状況も、YOSHIKIが言う「障害」の一つなのかもしれない。

「Toshlさんは、バラエティ的には今や、『あのトシが……!』みたいなレア度はなくなっています。すっかりネタ要員というか、バラエティ的にはおもしろおじさん枠。伝説的バンドX JAPANのボーカルという威厳はなくなってしまっていますね。むしろ握手会でもなんでも話題を振りまくことで名前が知れて、それがまた今のような仕事につながる、だけれどもまた、ネタ要員になってしまうというサイクルになっちゃってますよね。バラエティでいじられるにしても、ある程度ブランドを保つというラインを保たないと、だんだん厳しくなっていってしまうかと思うのですが……」(バラエティ番組ディレクター)

 57歳にして、地下アイドルさながらの特典商法を展開するToshl。衰え知らずのハイトーンボイスを武器に、根強いファンに支えられているようだ。