保険には「積立」と「掛け捨て」二つのタイプがあります。どちらのタイプもメリット・デメリットがあるため、これを理解しておくことで、保険選びが少しスムーズになります。それぞれの特徴について解説していきます。
保険には「掛け捨て」と「積立」の2種類がある
医療保険、生命保険など保険には様々な種類がありますが、さらに分解していくと保障とお金を貯める機能を備えた「積立」と、医療保障のみを重視した「掛け捨て」の2つのタイプがあります。初めて保険に入ろうとする人は特にどちらが良いのかが悩むポイントではないでしょうか。
どちらのタイプもメリット・デメリットがあり、必ずしもこっちにしておくべき! と断言することが出来ませんが、比較することで自分のニーズに合っているかどうかが分かりやすくなります。そこで今回は「積立」と「掛け捨て」の特徴についてご紹介します。
【積立】のメリットとデメリット
「積立」のメリット
「積立」タイプはそれぞれの保障にプラスして貯蓄機能がついたもので、商品によっては解約払戻金があるものや医療保険だと数年ごとに生存ボーナスや健康お祝い金などの一時金が支払われるものもあります。
保険を途中で解約したときは掛け捨て型は何も戻ってきませんが、積立だと満期保険金や解約払戻金を受け取ることができる仕組みとなっています。金額は、それまでに払い込んだ保険料の総額や保険の期間、加入年数などによって決まります。保険に加入することで万が一何かあったときの保障と貯蓄機能の両方を得ることができるので、将来の貯蓄のためにも保険を活用したいなら、積立型がおすすめです。
「積立」のデメリット
注意しておきたいのが、毎月の保険料は掛け捨てよりも負担が大きくなることです。また、負担が大きいからといって、早期解約すると払い込んだ保険料よりも解約返戻金の方が少なく、元本割れすることもあります。契約する前に保険料で生活を圧迫しないかよく確認をしましょう。
また医療保険に関して言えば掛け捨てのものがほとんどなので、積立の医療保険は少数なので、保障内容のバリエーションは多いとは言いがたいのが現状です。
【掛け捨て】のメリットとデメリット
「掛け捨て」のメリット
掛け捨ては保証はされますが、支払った保険料が返って来ないタイプで積立とは違い、契約が満期を迎えたとしても解約返戻金や満期保険金が用意されていません。
その代わり、メリットとして積み立て型にくらべて保険料が安いことと、加入後により条件の良い医療保険が見つかったときに見直しやすいところもメリットです。たとえ途中で解約したとしても元本割れというものがそもそもないので、自分にとってより好ましい条件の保険を見つけたら迷うことなく見直しに踏み切る決断ができます。
「掛け捨て」のデメリット
掛け捨て型の保険である以上は繰り返しになりますが、満期や更新、あるいは解約などをしてもお金を受け取ることができないので、万が一なこともなく、健康な状態でいた場合はずっとお金を払っているだけの状態になります。これは考え方次第ですが、無駄に払っていたという見方もできないことはありません。
また、掛け捨ては5年や10年のように期間を設定して契約します。契約期間が満了した際は新たな契約時の年齢から保険料を算出しますので、保険料が上がってしまうのが一般的です。