◆自治体のランドセル配布って?

 なんと、47年も前からランドセルの無料支給をスタートしているのが茨城県日立市。他にも、山口県防府市や大阪府摂津市など……自治体でのランドセル支給は徐々に広まっています。

 自治体が配付するのは、デパートなどで売っている革製のランドセルではなく、ナイロン製のリュックサックがほとんど。ナイロン製のリュックサックは革製のランドセルよりも軽いので、子どもが背負う時の負担も減りそうですね。

◆無料での支給に賛成・反対は賛成がほぼ7割

ランドセル選び“ラン活”
 編集部が全国の30~50代の親200人を対象にしたインターネット調査を行ったところ、自治体のランドセル支給に「賛成」が全体の69.0%(138人)「反対」が31.0%(62人)でした。ほぼ7割の親が賛成していることになります。

 賛成派の意見の多くは「金銭的に助かる」(パート・アルバイト 50代女性)、「ランドセルは高いから」(会社勤務 40代男性)など、ランドセルの金額が高いことを負担に感じているようです。また、「全員に同じものを配布すれば、格差によるいじめなどが無くなるから」(自営業 50代男性)という意見もありました。

 一方、反対派には、「本人の好きな色を買ってあげたいから」(専業主婦 50代女性)、「自分の子どものランドセルは気に入ったものを選んだので選択肢がないのは嫌だと思う」(専業主婦 40代女性)、「個性がなくなる」(会社勤務 40代男性)など、選択肢がない(もしくは少ない)ことに抵抗を感じている人が多いようです。

 また「税金の使い道として合っているのか疑問」(パート・アルバイト 40代女性)、「別の使い道を考えて欲しい」(公務員 40代女性)、「税金の無駄遣いだから」(教職員 50代男性)など税金の活用方法を問う人も少なくありませんでした。