いったん腎臓の機能が侵されてしまうと、元の状態に戻すことはできません。しかし、早期の食事の管理と治療によって、その進行を抑えることは可能です。
老廃物を減らすために蛋白質を過剰に与えないようにします。質のよい蛋白質を適切量与えることによって、腎臓の作業量を軽くして尿毒症への進行を抑え症状も軽減します。
カルシウムとリンの過剰は腎不全を悪化させ、ナトリウムの過剰摂取は多飲多尿になります。
腸内細菌を増やして血液中の余分な窒素を減らし、腎臓の負担を軽くします。
カロリーを十分とって筋肉量を落とさないようにします。オメガ3脂肪酸は腎臓の損傷を和らげます。
腎不全状態では、アシドーシス(酸性に傾く)がみられ、この状態が続くと、骨量や筋肉量が落ちます。 食物中の電解質の調整や薬によってバランスを整えます。
高齢化とともに腎臓の機能は低下してきます。犬猫ともに7歳を目安にして、腎臓の作業量を減らすような食事管理が必要です。すでに、腎臓の状態が悪化している場合には、獣医師と相談のうえ、適切な特別療法食を与えてクオリティ・オブ・ライフの向上に努めましょう。
提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)
【こちらの記事も読まれています】
>犬が吐く理由は?犬の嘔吐の原因や対処法、子犬の嘔吐について獣医師が解説
>【獣医師監修】「猫が撫でられるとうれしいポイントと絆を深めるコミュニケーション術」
>犬の咳、くしゃみ、鼻水の原因とは?考えられる病気と対処法を獣医師が解説!
>猫に好かれる人・嫌われる人の行動や特徴とは?
>犬同士が仲良しの時に見せる行動・サインって何?