「腎臓っておしっこをつくる大切なところでしょう!?」ということは、多分みなさん十分ご存知のことと思います。では、その腎臓の機能がうまく働かなくなった状態である腎不全が、猫や犬の事故以外の主要な死亡原因であることは知っていましたか?そして、なんらかの症状が出てくるのは、腎臓の機能がかなり壊されてしまってからであることを。

不適切な食事は腎臓に負担をかけ、腎機能の低下を促してしまいます。とくに、高齢の猫では腎臓のケアがとても大切になりますので、まずチェックリストを見て、思い当たることがひとつでもあったら、早めに動物病院にご相談ください。

症状が出てからでは遅い?「猫と犬の腎臓病について」
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
症状が出てからでは遅い?「猫と犬の腎臓病について」
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

腎臓は、体にとって不要な代謝産物や有機物を血液から尿へ「排泄」する働きのほか、体に必要な物質を「再吸収」する働きも持っており、体を一定の状態に保つようにしています。さらに、ホルモンを分泌して、血圧の調整や赤血球の生成を行うなど、体全体のバランス調整を行う、とても大切な器官です。

症状が出てからでは遅い?「猫と犬の腎臓病について」
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
症状が出てからでは遅い?「猫と犬の腎臓病について」
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

腎臓は一部の機能が低下しても、他の部分でその機能を補うといった代償作用を行うために、なかなか臨床症状が現れません。とはいえ、機能が低下した組織は 元に戻ることはありませんので、残された組織は今まで以上に作業を行うことになります。そのため負担がどんどん重くなり、徐々に機能の低下が進んでいきます。

腎臓の機能がうまく働かず、さまざまな臨床症状が現れるようになった状態を腎不全と呼びますが、これは急性と慢性に分けられます。慢性腎不全は早めに気づくことにより、その進行を抑えることが可能ですので、ここではその慢性腎不全の進行と管理について説明します。

症状が出てからでは遅い?「猫と犬の腎臓病について」
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
症状が出てからでは遅い?「猫と犬の腎臓病について」
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)