カンテレも相手にしないという選択肢はあったはずだが、あまりにも騒ぎが広まってしまった結果、公式見解を示した。
「ヤラセ疑惑は不名誉でしかありませんが、カンテレが釈明したことで、さらに騒動が世の中に広く知れ渡ってしまったという現実もあるでしょう。完全にスルーしていれば、“一部の陰謀論好きな人が騒いでいるだけ”という状況になっていた可能性もありますが、いずれにせよタラレバの話。判断は難しかったと思います」(同)
昨年末のM-1グランプリでは、優勝したウエストランドがネタの中でR-1について“夢がない”とイジり、逆にR-1の注目度が高まった側面もある。R-1の決勝戦では、ウエストランドのネタを受け、煽りVTRで“夢がない”という言葉をフックにしていた。
「R-1がM-1やキングオブコントに比べて注目度が低かったのは間違いないし、だからこそカンテレも、“夢がない”を含めて、利用できる要素はできるだけ利用しようという狙いがあったはず。ただ、そんな状況でのヤラセ疑惑浮上は、たしかにイメージが悪いし、ヤラセだとしたら本当に“夢がない”ということになってしまう。だからこそ、ちゃんと否定しておかなければならないという思いもあったんでしょう」(テレビ局関係者)
ミスはカンテレが反省すべきことだ。さまざまな状況が相まって過剰にヤラセ疑惑が際立ってしまったのはアンラッキーだったと言えるが、注目度が高まっているのも確か。「そういえば昔、こんな奇跡があってさ~」と笑い話にしていけるかどうか、今後のR-1に期待したい。