ここ数年、新たな形のインフルエンサーとして注目されている「バーチャルインスタグラマー」。フォロワー数は数万~数十万、場合によっては100万人を超えることもあり、国内外問わずファッション業界が注目している存在です。インスタグラムでおもしろいアカウントを探しているなら、次はこんなバーチャルインスタグラマーはいかが?

バーチャルインスタグラマーとは

バーチャルインスタグラマーは、その名の通り「インスタグラムにおける仮想的なインフルエンサー」。つまり、現実には存在しない、架空の人物のことを指します。CG技術により作られていますが、その見た目は本当に存在する人物なのではないか、と思わせるほどの精巧さ。活動は実際のインスタグラマー同様、ファッションなどの写真投稿です。

では早速、今話題を集めている5人のバーチャルインスタグラマーを見ていきましょう。

CGと実写の融合体「imma」

2018年に登場したimma(イマ)は、日本初となるバーチャルモデル! ピンク色のボブヘアが目を引く頭部は、3DCGによるもの。背景や体は実写ですが、巧みな合成技術により違和感はまったくナシ。

インスタグラムのフォロワー数は約16万人。公式インスタグラムには、国内外さまざまなスポットで撮影した写真だけでなく、日本の著名人と一緒に写った写真も投稿されています。

immaは2019年4月、化粧品ブランド「KATE(ケイト)」とファッションマガジン「i-D Japan」の合同企画でメイクモデルに抜擢。さらに、CGや映像専門の情報誌「CGWORLD」(2019年2月号)、ファッション情報誌「WWD Japan」(4月29日&5月6日合併号)では表紙を飾り、従来のモデル顔負けの活躍を見せています。

歌手としても活動する「Lil Miquela」

バーチャルインスタグラマーの先駆けといえば、カリフォルニア州LA出身のLil Miquela(リル・ミケーラ)。2016年の登場時は19歳でした。

インスタグラムには多彩なファッションに身を包んだ写真が投稿されており、人気インスタグラマーとのスタイリッシュなツーショットなども。音楽イベントとのコラボでアーティストにインタビューした動画を観ることもできます。インスタグラムのフォロワー数は、なんと175万人超え!

彼女はこれまでに、有名ファッションブランド「PRADA(プラダ)」や「MONCLER(モンクレール)」とのコラボを実現。2017年には歌手としてデビューし、2018年末にはオリジナルブランドの設立も発表。さまざまな活躍を見せるバーチャルインスタグラマーです。

人形風の顔立ちが魅力的「noonoouri」

大きな瞳と綺麗な長い黒髪が目を引くnoonoouri(ヌーヌーリ)。人形のような顔立ちは、人間に近いデザインが多いバーチャルインスタグラマーの中でも珍しいタイプといえます。

2018年登場の彼女は、フォロワー数33万人以上。これまでに中国版の「VOGUE(デジタル)」のカバーに掲載され、フランスの雑誌「FIGARO(フィガロ)」ではCarine Roitfeld(カリーヌ・ロワトフェルド)とともに表紙を飾りました。また、「DIOR(ディオール)」のリップスティックコレクションのプロモーションを担ったことも!

活躍の場はインスタグラムにとどまらず、YouTubeではメイク動画も投稿。インスタグラマーとしてはもちろん、YouTuberとしても発信を続けています。