今が旬!かぶの魅力

かぶは、春の七草では『すずな』とも呼ばれ、古来から栽培が推奨されていた野菜のひとつです。地方独特の品種も多く、大きさにより、大かぶ・中かぶ・小かぶに分類され、大かぶは漬物などの加工品としての利用が多く、青果では小かぶが一般的です。

最近では、青果で流通している小かぶは、赤・黄・紫など、カラフルな品種も人気があり、レストランのバーニャカウダをはじめ、サラダの彩に活用される事も多いですね。

購入する時は、球の形が丸く整い肌の色艶がよく、固く締まっていてひび割れていないもの、葉はピンと伸びて勢いがあり、鮮やかな緑色をしたもの、葉の付け根も緑色、細いひげ根が付いてるものを選ぶと良いです。

かぶは、根の部分と葉の部分で栄養素が全く異なり、根の部分は同じアブラナ科の大根と栄養素量とほとんど同じで、カリウムやビタミンC、消化を促進するジアスターゼが豊富です。

葉の部分は、体内でビタミンAとして働く色素のカロテンが豊富な緑黄色野菜です。ビタミンCや、お腹の調子を整える食物繊維も大量に含んでいます。

かぶはアクが少ないので、下茹での必要がなく、そのまま加熱調理できます。繊維が柔らかで淡白な味わいは、どんな料理にも万能ですが、火が通りやすいので、加熱し過ぎないように注意します。

保存する時は根の部分と葉の部分とに切り分けて、ビニール袋かラップに包んで、別々に野菜室で保存します。根は約1週間保存可能ですが、葉は萎びやすいので、1~2日で使い切るようにし、保存する場合は硬めに茹でて水気を切り、小分けに冷凍保存しておくと、青みが欲しい時に便利です。