この番組の企画を一行で説明するなら「高級品か安物かを見極める二択クイズ」。こうやって言葉にするとそれほど凄い企画には思えません。ではなぜそれが強豪ひしめく正月のゴールデンタイムで毎回高視聴率を獲得するのか? 考えてみました。

 高視聴率を獲る要因として、まず大きいと思うのは「テレビを見ながら老若男女が一緒に予想できること」。これはクイズ番組全般に当てはまることではありますが、特に『芸能人格付けチェック』は、全ての問題が二択クイズで何を当てるのかが明確で明快。子どもでも年配者でも予想できるものばかりです。

 私も毎年正月に親戚一同と一緒に見ますが、「これはAでしょ~」「いやBだな」と、大人と子どもが会話しながら楽しそうに予想しています。この「家族で一緒に見られる。そして会話が生まれる」というところが、YouTubeなどには負けないテレビの強み。『芸能人格付けチェック』は、幅広い年齢層の人たちがリビングに集まる正月にピッタリな番組なのだと思います。

 そして、予想するクイズが全て「高級品か安物かを見極める」ことに統一されていることもポイントだと思います。普段から高級品に触れているであろう芸能人が不正解して悔しがる様は視聴者にとっては痛快。不正解するたびに「二流芸能人」「三流芸能人」「映す価値無し」といった具合に格が下がっていく仕掛けも楽しい。出演者からは、芸能人のプライドを賭けてクイズに挑んでいる空気が伝わってくるため、正解した時の芸能人は心底嬉しそうで、不正解した時は心底悔しそうに見えます。「仕事としてクイズに取り組んでいる」という空気感はありません。