また、始まった。“軍曹”村井の暴走が、である。タクシー代の出費を気にする彼女の気持ちもわかるが、16キロなんてほとんどハーフマラソンだ。「お任せします」と言いながら「何を言ってるんや?」と、心の声が顔に書いてある原西。そして、内心ではキレていそうな貴島。このあたりで、原西は村井を見限っていそうな雰囲気さえあった。

 結果、やはり徒歩で往復することを決めた村井。通りすがりのコンビニで彼女がトイレへ向かうと、原西と貴島の間でいきなり悪口会議が始まったのは笑った。

貴島 「歩きのペースが速すぎて、ちょっとびっくりしてるんですけど(苦笑)。これで、(チェックポイントまで)2時間歩くんですもんね」

原西 「2時間半かかって、帰りも2時間半って言うけど、(合計で)5時間や! 普通に言ってはるけど。たぶん、タクシーやったら15~20分や」

貴島 「でも結局、(村井は復路も)『歩こう』って言い張ると思います」