FXとは似て非なる外貨預金

FXと同じように外貨を取り扱う外貨預金ですが、その性格はFXとまったく異なります。まず外貨預金はFXのようなレバレッジ取引はできません。さらに、FX取引では買い注文(円貨→外貨)だけでなく売り注文(外貨→円貨)から取引することができますが、外貨預金の場合は必ず預入(円貨→外貨)から取引が開始します。

FXと同様に外貨預金の魅力は、通貨によっては日本円を上回る金利が享受できる点です。金融機関・取引チャネル・キャンペーン実施有無等によって異なりますが、例えば南アフリカのランドのような新興国通貨の場合は外貨定期預金1年物で年6%前後、米ドルの外貨定期預金1年物でも年1%前後となっています(2020年1月時点)。日本のメガバンクにおける定期預金1年物は年0.01%程度(2020年1月時点)であることを考えると約100~600倍高い金利です。

また通貨を交換する際にかかる、為替手数料も近年は引き下げられメガバンクでは片道1米ドル25銭というところもあるようです(2020年1月時点)。為替予約をかければリスクは避けられますが、ヘッジコストでせっかくの高金利メリットは相殺されてしまうこともあります。

FXはハイリスク・ハイリターン!基礎知識を蓄えてリスクヘッジしよう

FXはハイリスク・ハイリターンな商品です。そのため一攫千金を狙ってギャンブルのように資金を投下してしまう人も少なくありません。しかしFX取引もれっきとした投資です。「下がったからそろそろ上がるだろう」などと根拠のない投資を行わず自分なりに世界情勢など基本的な知識を学習することが大切になります。

外貨に興味があるけど大きなリスクを負いたくない人は、円高時の外貨預金の預入やタイミングに悩まされない外貨つみたてを検討することが有効です。一方で、少ない資金でレバレッジを上手にコントロールしたい人は、FXでの資産運用を検討してみてもよいでしょう。

提供・UpU

【こちらの記事もおすすめ】
1万円から始められる投資って?
リスク許容度がわかる10のチェックリスト
「おつり投資」「ポイント投資」って?
楽ちん「投信つみたて」とは?
投資のはじめの第一歩