◆シャキシャキ食感が維持されている

 そもそもわかめが健康に良いこと(※)はイメージできますが、いざ使うとなると塩蔵されたわかめを水で丁寧に塩抜きしたり、スーパーでお刺身用を買うのが一般的。

 もしかするとわかめが食べたくても“面倒だし値段も高い”と思っている人は少なくないはずです。またショッキングな真実かもしれませんが、ほとんどのお刺身用の生わかめの大半が、本当の意味での生ではないそう。

 実はボイルして塩蔵されたものを、お店で塩抜きして洗って販売しているケースが多いのです。つまり本当の湯通し生わかめを食べられるのは漁師町の一部の人々に限られているということ。

・乾燥わかめ

わかめ原藻をボイルして塩蔵したものを塩抜きして乾燥している。

・塩蔵わかめ

わかめ原藻をボイルして塩蔵したもの

・刺身用として売られている大半のわかめ

わかめ原藻をボイルして塩蔵したものを、お店で塩抜きして洗って販売している

「そのまま使えるおさしみわかめ 三陸産」を袋から出した状態。霜はついておらず、冷凍技術が高いことがわかります
「そのまま使えるおさしみわかめ 三陸産」を袋から出した状態。霜はついておらず、冷凍技術が高いことがわかります
 今回のコストコ生わかめは、塩蔵していない状態の生わかめを急速凍結しているので、本物の生わかめに近い希少な存在として“幻のわかめ”と呼ばれるようになったそうです。

 実際に電子顕微鏡で塩蔵わかめと比較してみると、わかめの表面・断面ともにコストコわかめのほうが細胞の損傷が少なく、シャキシャキ食感が維持されています。それでは実際にどれほどおいしいかを、実食して確かめてみることにしましょう。

※わかめの健康効果

わかめはミネラルたっぷりのイメージですが、主な成分はカルシウム、ビタミン K、鉄分、マグネシウム、食物繊維などがバランスよく含まれている低カロリーの優秀な食品です。また、腸活に役立つと注目されている「発酵性食物繊維」も豊富。さらには、血糖値や血圧、中性脂肪のコントロールに貢献したり、魚と合わせることで脂肪燃焼効果もあることがわかっています。