さらにインタビューは踏み込んだ内容になっていき、「活躍の場が大きくなっていくと、できることが増えますか?」と尋ねられると、「いや、大きくなっていくと、できないことのほうが増えるんですよ」「新しいことにチャレンジするというのも、正直できないこともあって。だから、そういう責任を持って何かを提供する大変さは、すごく学びました」などと、ジャニーズ内で窮屈さを感じていたともとれる回答をした。
続けて「人生の教訓」を訊かれると、「大人になりすぎない、ですかね」と答え、その例として「大人になると、自分は悪くないのに謝らなきゃいけない瞬間ってあるじゃないですか。でも、それってどうなんだろうって」と発言。今後について「自分のやりたいことができて、プライベートも充実して、ちゃんと手応えも感じられて、楽しく仕事がしたい」などと話した。
これについて、一部メディアでは「ジャニーズとして、いかに我慢してきたかを物語るかのような言い回し」であるとし、ファンから「推してきた期間全部否定された」「キンプリに関わった人に失礼」といった意見があると紹介された。だが、こうした一連の発言が「平野のワガママ」であったとしたら、岸や神宮寺が同時に脱退することにはなっていないだろう。
むしろ平野の言葉からは、ジャニーズ事務所内で葛藤を重ね、「悪くないのに謝らなきゃいけない瞬間」を経験し、ある種の達観とあきらめによって「新たな世界」に飛び出す覚悟を固めたような印象も受ける。また、平野は「青春を取り戻せるとしたら?」という問いに対して、「青春、十分しましたから。もう、しすぎたぐらい(笑)」と話しており、彼にとってKing & Princeは「青春」という位置づけになっているのかもしれない。
【こちらの記事も読まれています】