首都圏では、中学受験が加熱中です。3人に1人が中学受験をするという時代ですが、まだ小学生の受験だけに、ママが過熱してしまうことも多いようです。
宮崎ひかりさん(仮名・38歳)も、中学受験の「闇」を見てしまったひとりです。
◆ひとクセあるママと知り合いに
「うちの子はのんびり屋でマイペースなので、積極的な生徒が優遇され良い成績がつく公立中学から高校受験は苦戦すると思いました。悩んだ結果、私立の一貫校でのんびり過ごさせたくて中学受験を決めました」
私立中学受験する場合、一般的には中学受験専門の学習塾に入ります。宮崎さんのお子さんも、少人数の集団塾に入りました。しばらくするとお友達もできて、楽しく通っていました。
ある日、塾の保護者会で隣になったAさんと知り合いになった宮崎さん。そのママは上の子が昨年中学受験を経験したようで、右も左もわからない宮崎さんは、そのママとお茶をして受験についていろいろ聞かせてもらうことにしました。
「気さくでよい方なのですが、とにかくウワサ話がすごくてビックリしました。Aさんのお子さんの経験だけ聞くつもりが、よくわからない誰かのご主人が大手企業勤めだとか、どこの息子さんが賢いとか、うわさ話までたくさん聞かされてしまいました」