「仕事が終わったら何しているの?」そう聞かれて、具体的に答えられますか?「何もしていない」「スマホをいじっている」そんな回答だとちょっとマズイかもしれません。 忙しい現代人が有効に使うべき時間、特に「可処分時間」をどう使うのかは大切です。今回は可処分時間やタイムマネジメントの重要性について考えてみましょう。
可処分時間とは?
タイムマネジメントを考えていく前に、そもそも可処分時間の定義をおさらいしておきましょう。
可処分時間とは、仕事や身支度など、生活を維持するために必要となる時間を差し引いた、自由な時間のこと。具体的には、ショッピング、SNSの利用、旅行、スポーツといった、各々が充実した日常生活を送るための活動に充てる時間と言えるでしょう。
狭義ではアプリやITメディアなどに触れる時間を可処分時間と定義づけすることもあるようです。
現代人の可処分時間は少ない?
自由に好きなことができる時間を可処分時間と呼ぶのは分かったのですが、では実際のところ私たちにはどのくらいの可処分時間があるのでしょうか?
シチズンが2019年に実施した意識調査によると、20~50代以上の可処分時間の全体平均は1日あたり2時間53分で、20代がもっとも多く3時間14分、40代がもっとも少なく2時間38分でした。
可処分時間の使い道はスマホ?
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所が実施した「メディア定点調査2019」では、「携帯電話/スマートフォン」に触れる時間は1日平均約1時間57分。2006年の調査開始以来、増加の一途をたどっています。現代人の可処分時間が短い一方で、スマホの利用時間は年々長くなっているのです。
さらに、総務省情報通信政策研究所の「平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、スマホとフィーチャーフォンを含めたモバイル機器でのインターネット平均利用時間の調査を実施。6年間で平日は37.6分から72.9分、休日も53.7分から107.7分と、どちらもおよそ2倍の時間をスマホに費やしているという結果でした。
技術の進歩により動画視聴やネットショッピングなど、今や多くのことがスマホ1台で完結する時代。ゲームアプリやネットサーフィンといった、ちょっとした時間に利用できる機能も多く、明確な目的がないときでも、暇があれば思わずスマホに手を伸ばしてしまうという人も多いのでしょう。
事実、先ほどの「メディア定点調査2019」では、就寝時にもスマホを手元に置いておく人が過去3年間で増加しているとの結果もあり、現代人とスマホは切っても切り離せない密接な関係にあります。