若者の“車離れ”が進んでいると言われますが、仕事で車が必要という人や、地方暮らしでは車が必須という人もいますよね。まだ収入の少ない社会人1年目で、車の購入・維持は可能なのでしょうか?この記事では車を所有・維持するためにかかる費用やその目安、さらにカーローンについてまとめてみました。

社会人1年目で車は購入可能?購入時にかかる費用を確認

車の購入にかかる費用は、車両本体の購入費用だけではありません。購入時には車に関わる税金や保険、登録費用などを支払う必要があります。まずは、車購入時にどんな費用がかかるか見てみましょう。

税金

自動車(軽自動車)を所有すると、たくさんの税金を支払う必要(義務)があります。購入時の取得税や消費税はもちろん、定期的に支払う税金もあります。代表的な税金の種類を知っておきましょう。

  • 自動車税(軽自動車税)
    車の所有に対してかかる税金。税額は用途や総排気量によって定められます。

  • 自動車重量税
    車の重さに対してかかる税金。車を購入(新しく登録)するときと車検時、車検証の有効期間分をまとめて支払います。

保険

車を運転する上で欠かせないのが保険の加入です。万が一、事故を起こしてしまったときの相手への補償をはじめ、任意保険ではさまざまな補償をしてくれます。

  • 自賠責保険
    車の所有者は法律で加入が義務付けられている“強制保険”。対象範囲は相手方への補償のみ。

  • 自動車任意保険
    必ずしも加入する必要はないものの、補償範囲が幅広くほとんどの人が加入。車の車種や年式、加入者の使用目的や年齢、走行距離などによって保険料が変わります。

その他諸費用

税金や保険料以外にも、リサイクル料金、自動車登録費用、車庫証明取得費用、納車費用などがかかり、車購入時の(車体以外の)初期費用は車両本体価格の1~2割程度となるのが一般的です。

車(本体)購入の目安はいくら?

車本体の購入費は年収の半分程度を目安にするといいと言われています。

国税庁が発表した平成30年分民間給与実態統計調査の中で、「年齢階層別の平均給与」を確認すると、20~24歳の平均給与は267万円(男性284万円、女性249万円)。

この平均給与を基に考えた場合、社会人1年目で車を購入する場合は100万~150万円程度が購入予算と言えるでしょう。軽自動車や中古車も選択肢に含まれてきますね。

車は維持費がかかる!年間の維持費の目安を知ろう

車の維持費は、購入時にもかかる税金や保険料を継続的に支払うほか、法定点検費用、車検費用(新車時のみ3年に1度、その後は2年に1度)。駐車場代、ガソリン代、オイルやタイヤなどの消耗品費用、その他整備費用などがかかり、年間40万~50万円程度の維持費がかかると言われています。

車の利用頻度や走行距離、車種などによっても必要な維持費は異なります。走行距離や利用頻度が少なければガソリン代や任意保険料は少なくなるでしょうし、多ければ消耗品費用や整備費用も多くかかるでしょう。

中古車の維持費は特に注意!

年式が古く走行距離が長い中古車は、新車に比べて車検費用や整備費などメンテナンスに関わる費用が高くなる傾向があります。車の購入費用を抑えるべく中古車を購入したのに、思った以上に維持費がかかる……とならないように注意しましょう!