実際、報道のダメージは大きく所属事務所サイドも一時期は完全にさじを投げていたという。

「スキャンダル記事が出たのと同時期に香里奈さんが出演したイベント会場には所属事務所の社長のほか、芸能界に大きな影響力を持つ系列の大手芸能事務所の幹部まで姿を現していました。その“威光”もあり、集まった報道陣からスキャンダル記事絡みの質問が出ることはありませんでしたが、まさに針のむしろ状態で、『香里奈を公の場で見るのもこれが最後か』なんて声も現場では聞かれました」(同・スポーツ紙芸能担当デスク)

 報道翌年には『結婚式の前日に』(TBS系)で4年ぶりの連ドラ主演を務めるも、全話平均の世帯視聴率5.6%という厳しい結果に。『私が恋愛できない理由』の全話平均16%からの急落が取りざたされた。さらに2017年にはアドラー心理学を解説する同名の書籍をもとに刑事ドラマに仕立てた『嫌われる勇気』(フジテレビ系)でふたたび主演を張るも、日本アドラー心理学会から抗議声明が出され、「日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げ」と厳しく批判されるという騒動が起こってしまった。

 不運続きの香里奈だが、ここのところ脇役に徹し、これまでのイメージと離れた役柄にも積極的に挑戦。女優として再評価され始めている。